「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '18 supported by NISSHINBO」(大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター、江坂テニスセンター/8月8~17日/ハードコート)の大会9日目は、靱会場でU18のシングルス&ダブルス準決勝およびU16、U14、U12の単複決勝が行われた。

 U18女子では第7シードの坂詰姫野(北信越/Team YUKA)が第3シードの川村茉那(関東/CSJ)を6-4 6-3で下し、第13シードの小林ほの香(関東/荏原SSC)がノーシードの猪川結花(中国/岡山学芸館高)を6-3 4-6 6-4で退けた。

 U16の決勝は、第1シードの今村咲(関西/パブリックテニス小倉)が第3シードの石橋彩由(関東/アートヒルTC)に6-0 6-2で圧勝。今年のMUFGジュニアに続き、2度目の全国タイトルを手にした。

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 3年前のU14で優勝した川村と、同じカテゴリーでベスト4だった坂詰。2年前にU16で準優勝した坂詰と、そのときはベスト4だった川村。昨年は揃ってU16でベスト4だった坂詰と川村。毎年のように優勝をうかがう位置で戦ってきたふたりのU18での準決勝は、事実上の決勝戦と言ってもよかっただろう。

 6-4 6-3のスコアはその接戦のようすを表していない。デュースにもつれるゲームの多さ、ブレークポイントをつかむ回数、しのぐ回数の多さが印象的な一戦だった。

 第1セットはブレーク合戦で、両者2ゲームずつブレークして迎えた第9ゲームを、長いデュースの末に坂詰がブレーク。ここはブレークバックを許さず、6-4でセットをものにした。

 体は大きくないが、ガッツのあるハードヒットが持ち味の坂詰は、「ミスをしないで落ち着いてプレーする」ことを心がけたというが、特にブレークポイントなどのチャンスでは強打に磨きがかかる。それが裏目に出たこともあったが、気迫のこもった生来のアグレッシブなプレーが大事なところで生きた。

 第2セットも2-0から一度は追いつかれたが、ふたたび突き放して6-3。終わってみればストレート勝ちだが、苦しく、価値ある一勝だった。

 坂詰はU14でのダブルス優勝経験があるが、シングルスのタイトルにはまだ手が届いていない。決勝の相手は第13シードの小林。「今回はもう絶対、獲るしかない」と強い意気込みを露わにした。

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 U16は昨年準優勝の今村が、初の決勝に臨む石橋を寄せつけなかった。コートには強い風が舞っており、トスを何度も上げ直すなど苦しんでいた石橋は「相手も同じなので言い訳はできない」と言ったが、今村はその風すら気にならなかったという。集中していた証だろうか。

 今村は相手にコースを読ませにくい両手打ちでショットを散らし、第1セットを6-0と圧倒すると、第2セットもあっという間に5-1。このあと石橋のサービスゲームで3つのブレークポイントを生かせず、サービング・フォー・ザ・マッチでもダブルフォールトをおかすなど、優勝を目前にしてわずかに固さが見られたが、傷口は広げなかった。

 ノーシードだった昨年、決勝だけは妙に緊張して力が出し切れなかったという今村。今年は「ここで優勝することがゴールじゃない、その先まだまだいろんな経験ができる。そう考えたら肩の荷がおりた」という。メンタルの成長を大いに見せた、準優勝から優勝へのステップアップだった。

(ライター◎山口奈緒美)

※写真は16歳以下女子シングルスで優勝を果たした第1シードの今村咲(関西/パブリックテニス小倉)
撮影◎井出秀人

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