男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ準決勝「フランス対スペイン」(9月14~16日/フランス・リール/室内ハードコート)。

 フランスにとって悲しいことに、ヤニック・ノア監督は、今年の終わりにデビスカップ・キャプテンの座を去ることになる。2016年からチームの指揮官の座に戻った元フレンチ・オープン優勝者は、ここまでデビスカップチームにとって真の幸運のお守りであり続けてきた。

 このところ、フランスの選手たちの個人としてのパフォーマンスが落ちているにも関わらず、ノアの選手たちは、彼が監督の座に復帰してからというもの、毎年、デビスカップ準決勝に進出することができていた。彼が指揮するフランスは、2016年には準決勝でクロアチアに敗れ、昨年はベルギーに対する決勝で勝ってタイトルを獲得。今年はこの週末に、アメリカかクロアチアのいずれかに対する決勝行きの切符をかけ、ホームでスペインと対戦することになる。

 ここ2年というもの、フランスは国のベストプレーヤーを欠いたチームの多くと対戦する幸運にも恵まれてきた。1991年と1996年にもフランスをデビスカップ優勝へと導いていたノア監督は、2016年に復職してから初の勝利を、故障のためミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を欠いていたカナダに対して収めた。フランスはそれから、ベストプレーヤーのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)が不在のチェコと対戦した。

 昨年のフランスは、1回戦で錦織圭(日清食品)が出場を控えたときに日本と対戦。それからイギリスを破って準決勝行きの切符を獲得したが、その際にも主力のアンディ・マレー(イギリス)は肘の故障のため出場取り消しを余儀なくされていた。それから、ルカ・プイユ(フランス)とチームメイトたちは、長い故障に苦しんでいたノバク・ジョコビッチ(セルビア)なしのセルビアを下すことで、決勝に進出した。

 そして今週にもまた、幸運はフランスの側にあった。ノアの選手たちは今週末、ラファエル・ナダル(スペイン)と対戦することを予見していたが、世界1位のナダルは先週、慢性的な膝の故障の再発のため、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対するUSオープン準決勝で途中棄権を余儀なくされ、次いでデビスカップ出場も不可能となった。

 グランドスラム大会で17度優勝した絶対的主力を失い、ナダルなしで切り抜けることを強いられたスペイン代表監督のセルジ・ブルゲラ(スペイン)は急遽、ナダルの代役としてアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を招集。そのほかのスペイン・チームの顔ぶれは、パブロ・カレーニョ ブスタ、ロベルト・バウティスタ アグート、フェリシアーノ・ロペス、マルセル・グラノイェルスとなっている。

 ナダル出場取り消しのニュースは、ニューヨークで失望を誘う成績に甘んじたフランスの面々にとって、喜ばしいものだったかもしれない。プイユとリシャール・ガスケ(フランス)はフラッシングメドウの3回戦で敗退し、ブノワ・ペール(フランス)は2回戦でロジャー・フェデラー(スイス)にストレートで敗れていた。

 故障でプレーできないジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)とガエル・モンフィス(フランス)不在の中、ペールは初のデビスカップ招集を受け取った。フランス・チームの他のメンバーは、プイユ、ガスケ、ジュリアン・ベネトー(フランス)、ニコラ・マウ(フランス)となっており、彼らは2002年以来となる2年連続の決勝進出を目指している。

 ノア監督が退任したあとを継いでフランス・フェドカップ監督になることが決まっているベネトーは、選手として最後のデ杯ダブルスの試合を任される可能性がある。彼は先のUSオープンで、現役引退を発表していた。ノアはまた、デビスカップ監督としてのバトンを、元世界1位のアメリー・モレスモー(フランス)に手渡すことになる。モレスモーが、1983年フレンチ・オープン優勝者でもあるノアの跡を継ぐとき、彼女はフランス・デビスカップチームで初の女性監督となる。

 準決勝は、2万7500人収容可能な、フランス・リールのピエール・モロワ・スタジアムのハードコートで、屋根を閉じた状態で行われる。フランスは昨年、同じ会場でベルギーを3勝2敗で下し、10度目のデビスカップ優勝を遂げていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はUSオープンでのラファエル・ナダル(スペイン)
NEW YORK, NY - SEPTEMBER 07: Rafael Nadal of Spain walks off the court after he is forced to retire due to injury in his men's singles semi-final match against Juan Martin del Potro of Argentina on Day Twelve of the 2018 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 7, 2018 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

This article is a sponsored article by
''.