「VTB クレムリン・カップ」(WTAプレミア/ロシア・モスクワ/10月15~20日/賞金総額93万2866ドル/室内ハードコート)の女子シングルス決勝で、第6シードのダリア・カサキナ(ロシア)が予選から勝ち上がったオンス・ジャバー(チュニジア)に2-6 7-6(3) 6-4で競り勝ち、優勝を遂げた。

 ジャバーは、WTAツアーを制した最初のチュニジア人となるチャンスをあと一歩で逃した。

 第1セットを取ったジャバーは、第2セットでもワンブレークして4-1とリードしていた。しかしその後、8日間に8度目の試合をプレーした疲れが出たのか勢いを弱め、母国のファンの大声援を受けるカサキナに挽回勝ちすることを許してしまった。

 疲労困憊した様子のジャバーはケイレンに見舞われ、最後のゲームで目に涙をためてサービスを打っていた。

「あなたが今日、すべてを出し尽くしたのを見たわ。これがスポーツ(のすばらしさ)というものよ」とカサキナはジャバーに声をかけた。

「私が10年前に小さな少女だったころ、この大会にやってきて、いつの日かチャンピオンになることを夢見ていた」と21歳のカサキナは言った。

「私を信じてくれた皆に、お礼を言いたい」

 2017年4月にチャールストンでツアー初制覇を果たしたカサキナは、昨年の大会を含めた決勝での連敗を「3」でくい止め、ツアー決勝での戦績は2勝3敗となった。

 ここ5年というもの、ロシア選手が女子のクレムリン・カップで4度優勝している。昨年の大会では、ユリア・ゲルゲス(ドイツ)が決勝でカサキナを破っていた。

 2011年フレンチ・オープン・ジュニア優勝者のジャバーは、女子ツアーで準決勝以上に至った初のチュニジア人であり、2014年のシャネル・スケッパーズ(南アフリカ)に次ぐ2人目のアフリカ大陸からの決勝進出者だった。

「私は今週、ここでプレーすることを大いに楽しんだ」というジャバーは、また「今日は勝ちたかったけど、そういう運命ではなかった。経験不足のせいでもあるけど、これは私の初めての決勝だから、今後より多く経験できるよう願っている」とコメントした。

「第3セットでは足がつってしまって、まったくチャンスがなかったわ」

 今季、4人の予選勝者がWTAツアーの決勝に至ったが、その皆が敗れていた。ジャバーの進撃の過程には、エカテリーナ・マカロワ(ロシア)、元USオープン優勝者で第3シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)、第8シードのアネット・コンタベイト(エストニア)、第5シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)に対する驚きの勝利があった。

 カサキナは2回戦でアリゼ・コルネ(フランス)にもう少しで負けそうになっていたが、土壇場でコルネのサービスゲームをブレークして踏みとどまり、結局フルセットで勝利をもぎ取っていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマドリッドの大会でのダリア・カサキナ(ロシア)
MADRID, SPAIN - MAY 09: Daria Kasatkina of Russia celebrates after her three sets victory over Garbine Muguruza of Spain during her 3rd Round match in day five of the Mutua Madrid Open at the Caja Magica on May 9, 2018 in Madrid, Spain. (Photo by Denis Doyle/Getty Images)

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