コリンズの快進撃は終焉「屋根を閉じないほうがよかった」 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の大会11日目、女子シングルス準決勝。
25歳のダニエル・コリンズ(アメリカ)は、ロッド・レーバー・アリーナの開閉式屋根が開いている間は、すべてにおいてペトラ・クビトバ(チェコ)と同等だった。そして気温が40度に近づいたことを理由にひとたびそれが閉じられると、もはや決して本当の意味でチャンスはなかった。
大会のエクストリーム・ヒートポリシーが実施され、焼けつくような太陽を遮断するための屋根が閉じられたとき、試合は35分を経過して第1セット4-4のイーブンだった。
彼女はその環境の変化を喜ばず、グランドスラム大会で2度の優勝経験を持つ第8シードのクビトバに6-7(2) 0-6で敗れた。
「大会は、終わるのと同じ状態で試合を始めるべきよ。私の意見では」とコリンズはコメントした。
「フットボールではそうしているわ。間違いなく、試合でのリズムを少し変えてしまった」
屋根が閉じてインドアの試合となるや、クビトバのプレーレベルが相当上がったのは疑いないことだった。彼女は何年にも渡り、暑さと湿気の中でプレーするのは好きではないと明言していたのだ。
コリンズはどうだろうか?
「正直言って、私は暑い中でプレーするのが好きよ。誤解しないで欲しいんだけど、それは間違いなく挑戦でもあるわ」と世界35位のコリンズは語った。
「私はフロリダで育ち、常にすごく暑いという環境に慣れている。だから、私はある意味で暑さに非常にうまく順応できるの。インドアのテニスは別物だわ。間違いなく、その影響はあった」
彼女はまた、主審のカルロス・ラモスともちょっとした問題を抱えることになった。ラモスはUSオープン決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に3度警告を与え、1ゲームのペナルティを課した審判だ。
タイブレークで、そして第2セットの出だしにも、コリンズはラモスの処置上の決断に文句を言うため、彼の元に行っては戻った。このやりとりはコリンズの助けとはならず、クビトバに試合の主導権を握らせてしまったことから見て、彼女の気を散漫にさせてしまったようだった。
オーストラリアン・オープンにおけるコリンズのすばらしいデビュー・パフォーマンスの、唐突な終焉だった。彼女はグランドスラム大会での成績0勝5敗、ツアーでは総じて17勝22敗という戦績を手にこの大会にやってきた。
しかしコリンズは、3度グランドスラム大会で優勝した経験を持つ現世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、そして第14シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)、第19シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を倒すことに成功したのである。
「これから築き上げていくために、素晴らしいことがたくさんあった。この大会を通し、本当に価値のある、成長するための経験を得ることができたと思う。今日は特にね」とコリンズは快進撃の大会を振り返った。
「自分の成功が認められること、そして最大の舞台で、最強の相手、世界最高峰の対戦相手たちと相対してプレーし続けることに、わくわくしているわ」(C)AP(テニスマガジン)
※写真はダニエル・コリンズ(アメリカ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 24: Danielle Collins of the United States reacts in her Women's Semi Final match against Petra Kvitova of the Czech Republic during day 11 of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 24, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)
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