日本テニス協会(JTA)が主催する「第34回テニス日本リーグ」の決勝トーナメント(2月7~9日/神奈川県横浜市・横浜国際プール/室内カーペットコート)の最終日は男女の決勝と3位決定戦が行われ、男子決勝は橋本総業ホールディングスが三菱電機を2勝1敗で下して初優勝を遂げた。

 大会3連覇に邁進する三菱電機と決勝で対戦したのは、創設8年目の橋本総業ホールディングス(以下橋本総業HD)。同時期に創設された女子はこれまで決勝進出6回、2度の日本一を手にする強豪だが、男子は今回が初の決勝進出となった。

 第1試合に出場したS2斉藤貴史(橋本総業ホールディングス)は高橋悠介(三菱電機)に1-6 6-7(1)と敗れるも最後まで諦めないプレーでチームに戦う雰囲気を注入し、続くS1はリー・ジェ(橋本総業ホールディングス)。世界ランク194位に位置する中国の33歳が傾きかけた流れを橋本総業HDに引き寄せた。

画像: S2対決は高橋(左)が斉藤に勝利

S2対決は高橋(左)が斉藤に勝利

 清水悠太(三菱電機)とのS1対決はお互いに一歩も引かない打ち合いとなり、第1セットを清水、第2セットをリーが奪う展開へ。最終セットで先にリードを奪ったのは清水だった。第3ゲームでブレークを奪うも、第6ゲームでリーがブレークバックに成功。そこからお互いサービスキープを続けたが、第12ゲームで試合が動いた。

 30-0とリードを奪った清水だが、そこからリーの早い仕掛け、さらにダブルフォールトなどで苦戦を強いられた。デュースになると、正確に返球を重ねるリーが2ポイント連取で勝負あり。1勝1敗と並び、勝敗はダブルスに委ねられた。

画像: 橋本総業HD加入2年目のリーがその実力を見事に発揮

橋本総業HD加入2年目のリーがその実力を見事に発揮

 橋本総業HDはダブルスに今シーズンからチームに加わった竹内研人/中川直樹を投入した。「前日から1勝1敗になることを覚悟していたし、むしろ“(その展開が)来い!”と思っていた」と中川。竹内も同じ気持ちでコートに立ち、気迫のこもったプレーを連発した。三菱電機の福田健司/矢多弘樹に対して攻めの姿勢を崩さず、7-6(3) 6-4で勝利をおさめた。最後は、中川が予測して回り込んだ強烈なフォアハンドリターンがストレートに決まり、歓喜の瞬間を迎えた。

画像: チーム加入1年目の竹内(奥)と中川が初優勝を決める1勝を手にした

チーム加入1年目の竹内(奥)と中川が初優勝を決める1勝を手にした

 優勝が決まった瞬間、多くの選手が目に涙を浮かべて喜びを爆発。チーム発足から携わる杉山記一監督はチームの一体感を強調した。選手だけでなく、サポートするスタッフを含めて「ONE TEAMで戦うことができ、それができた結果が優勝につながった」と喜びを噛み締めた。

 綿貫裕介、住澤大輔ら3年前の東京都予選から日本一を目指してきた選手たちもチームに在籍。決勝トーナメントこそ出場機会はなかったが、「初期のメンバーとしてこの場にいれるうれしさもある。いい選手が入ってきてくれて、代々在籍してきた選手たちの気持ちを引き継ぐことができた」と苦労を知る綿貫、住澤の両者も笑顔がこぼれた。

(テニスマガジン編集部◎中野恵太)

写真◎菅原 淳

※トップ写真は、初の日本一に輝いた橋本総業ホールディングス

This article is a sponsored article by
''.