左膝の悪化のためワウリンカが2回戦を途中棄権 [オープン13 プロバンス]

 フランス・マルセイユで開催されている「オープン13 プロバンス」(ATP250/2月19~25日/賞金総額71万8810ドル/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第2シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が左膝の故障の再発のため、予選勝者のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に対して4-6 1-1とされたところでリタイアし、足を引きずりながらコートをあとにした。

 世界ランク193位のイバシカに対する試合を途中棄権したあと、コートをあとにしながら狼狽を顔に出していたワウリンカは、第1セット3-3の時点から厄介な左膝が痛み始めたのだと明かした。

「3-3でフォアボレーを打ったとき、膝が少し痛んだ。筋肉がすごく張っているように感じられたんだ。そしてその後は、もう曲げることができなかった」

 この敗戦は、先週のロッテルダムで起きた259位のタロン・グリークスプア(オランダ)に対する予想外の1回戦負けに続くものだった。

 ワウリンカは、手術を必要とした左膝の故障のため、2017年シーズンを8月に終えた。復帰戦となった1月のオーストラリアン・オープンで、彼はテニス・サングレン(アメリカ)に2回戦で敗れていた。

 自分がいまだ左膝の問題に苦しめられているということ、また、万全の体調を取り戻すにはより時間が必要であるということを、ワウリンカは認めた。

「膝の皿に重圧がかかり、膝が張って硬くなったときには、無理強いをすべきではない」とワウリンカは言った。

「それが、状態を悪化させかねない瞬間なんだ。難しいときであり、回復へのプロセスは長いが、起きているすべてから一歩引き、後退する必要ある」

 準々決勝行きを決めたイバシカは、そこでニコラ・マウ(フランス)と対戦する。マウは2回戦で、第6シードのジル・ミュラー(ルクセンブルク)を3-6 6-2 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 一方、第4シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は、挽回勝ちでベスト8に駒を進めた。彼は18本のサービスエースを刻んだ無名のステファノ・トラバグリア(イタリア)に5-7 7-6(4) 6-3で勝つため、かなり奮闘しなければならなかった。ベルディヒの次の相手は、第7シードのダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)だ。

 第8シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と第9シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)は、ともにストレート勝利で8強入りを決めた。

 ベテランのジル・シモン(フランス)を6-3 6-3で退けた25歳のクライノビッチは、昨年11月のパリ・マスターズで、予選から勝ち上がって驚きの準優勝者となった選手である。彼は準々決勝で、第3シードのルカ・プイユ(フランス)と対戦する。

 21歳のハチャノフは、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に対する6-2 6-1の勝ち試合で、非常にシャープで機能的な調子を見せた。彼は手にした4つのブレークポイントのすべてをものにした。彼は準々決勝で、36歳のジュリアン・ベネトー(フランス)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のローマの大会でのスタン・ワウリンカ(スイス)
ROME, ITALY - MAY 17: Stan Wawrinka of Switzerland plays a shot during his second round match against Benoit Paire of France in The Internazionali BNL d'Italia 2017 at Foro Italico on May 17, 2017 in Rome, Italy. (Photo by Gareth Copley/Getty Images)

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