フェデラーが97回目のタイトル獲得「本当に幸せだ」 [ABN AMRO ワールド・テニス]


 オランダ・ロッテルダムで開催された「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月12~18日/賞金総額199万6245ドル/室内ハードコート)。

 ロジャー・フェデラー(スイス)は、世界ランキング1位への帰還を確実にしようという目的を胸にロッテルダムにやって来た。彼は金曜日にそのゴールを達成し、そして日曜日には、彼はいい形で大会優勝を遂げることで、目覚ましい1週間に感嘆符をつけた。

 体調不良のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を相手に、フェデラーは1時間もかけずに6-2 6-2で倒し、キャリア97番目のタイトルを獲得した。

「本当になんという一週間だったのだろう。まったく、驚くべきことだよ」とフェデラーは言った。

「ゴールは準決勝に進むことだったのに、僕はこの大会で優勝した。だからもちろん、すごく興奮しているし、本当に幸せだ」

 36歳のフェデラーは、ディミトロフに対する7戦で7勝目を記録することにより、自分とプレースタイルが似ているという理由から、かつて『ベイビー・フェド』とあだ名された男に対する優位性を、またも延長した。

 ロッテルダムでのフェデラーの3度目のタイトルは、フェデラーが公式に世界ランキング首位の座に戻る日の前日に実現した。

 月曜日にランキングが更新されると、フェデラーはもっとも年齢の高いナンバーワンとなっている。フェデラーが最後に世界1位だった日から5年以上が、そして最初に首位になった日から14年が経っている。

「20」のグランドスラム・タイトルを持つフェデラーの次のターゲットは、キャリア100番目のタイトルだ。日曜日に彼はこの新たな目標に、また一歩近づいた。

 フェデラーは決勝に先立ち、よりアグレッシブな選手が勝つだろうと言った。

 ディミトロフは、パワフルなフォアとバックでフェデラーを抜いて、最初のゲームをラブゲームで取り、力強く試合を始めた。

 しかしフェデラーは、すぐにディミトロフのグラウンドストロークと張り合うプレーを見せ始め、第5ゲームで得た最初のブレークポイントをものにした。フェデラーはふたたびディミトロフのサービスを破って5-2とリードを広げると、それから自身のサービスをキープしてセットを取った。

 第2セットでも、フェデラーは第1ゲームでブレークを果たしてディミトロフにプレッシャーをかけ続け、相手を圧倒し続けながら勝利への道をつき進んだ。試合は、わずか55分のうちに幕を閉じた。

 フェデラーは自分のサービスからのポイントの82%を取り、対するディミトロフは55%だった。

 力強いスタートのあとに、ディミトロフは体調的に苦しんでいるように見えたが、試合後には、ただ力が足りなかったのだ、とだけ言った。

 大会ディレクターのリチャード・クライチェク(オランダ)は、土曜日の夜にディミトロフが体調を崩し、コート上でのエネルギーが足りなかったのだと言った。

「現在置かれている状況のロジャーに対するときには、100%以下でプレーすることなどできない」とディミトロフは言った。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
ROTTERDAM, NETHERLANDS - FEBRUARY 18: ABN Amro WTT Roger Federer during the ABN Amro World Tennis Tournament at the Rotterdam Ahoy on February 18, 2018 in Rotterdam Netherlands (Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles