クビトバがウォズニアッキを倒し、決勝でムグルッサと対決 [カタール・トータル・オープン]
「カタール・トータル・オープン」(WTAプレミア5/カタール・ドーハ/2月12~18日/賞金総額319万8000ドル/ハードコート)のシングルス準決勝で、ペトラ・クビトバ(チェコ)がまたも世界1位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を倒して決勝に進出し、連勝記録を12に伸ばした。
第16シードのクビトバは2時間半を超えるの戦いの末、第1シードのウォズニアッキに3-6 7-6(3) 7-5で競り勝った。彼女は決勝で、第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦する。
ムグルッサは、対戦する予定だった世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、金曜日に右足の故障を理由に棄権を決めたため、試合をすることなく決勝進出を決めていた。
日曜日の決勝に勝って優勝を遂げれば、現在21位のクビトバはトップ10以内に戻ることができる。ウインブルドンで2度優勝した経験を持ち、一度は世界2位だったクビトバは、2016年12月に自宅で刃物を持った強盗に手を刺されてケガをしたあと、長い休養の期間をとっていた。今月、ロシアのサンクトペテルブルクで優勝し、さらにフェドカップでふたつのシングルスに勝った彼女は現在、キャリアで2番目によい連勝記録を謳歌している。
クビトバは、ウォズニアッキに対する過去13回の対戦で、ここ3試合を含めて8度、勝利を収めていた。
しかしこの試合で、最初の1セット半ではウォズニアッキのほうが快調に走っていたのである。
ウォズニアッキは第2セット5-4、そして6-5からも、自分のサービスゲームをキープしさえすればゲームセットというチャンスを手にしたが、その双方のケースでクビトバがすぐにブレークバックした。クビトバはタイブレークでも一時は1-3と劣勢に立たされていたが、そこから6ポイントを連取して、勝負の行方を第3セットに持ち込んだ。
第3セットでウォズニアッキは、第7ゲームで30-30からダブルフォールトしたあと、重要なサービスキープをやってのける。そしてその次のゲームでは、クビトバの方が踏ん張る番だった。このゲームで彼女は2度ダブルフォールトを犯して15-30とリードされたが、最終的にやはりキープすることに成功した。
驚くべきリターンで第9ゲームを取ったクビトバはサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、ウォズニアッキはそこからブレークバックして5-5に追いついた。しかしながら、クビトバはまたも直ちにブレークし、ついに次のゲームをキープして試合に終止符を打った。クビトバは50本のウィナーを記録。対するウォズニアッキは14本だった。
「何が起きたのかはわからない」とクビトバは言った。「気持ち的に自分がちょっぴりクレイジーだと感じ、コート以外のあらゆるところでプレーしているような感じだった。第2セットではただ落ち着こうとしていたわ。私はただ、そのチャンスがやってくるのを待とうと努めていたのよ」。
彼女はまた、タイブレークで6ポイントを連取した怒涛の挽回について、こう説明していた。
「タイブレークで1-3とリードを奪われたとき、私は本当に自分自身に腹を立てていたわ。だから、ただただウィナーを打とうと努めたの。そんなふうにして(あのセットは)終わったのよ」
ウォズニアッキは第2セットで2度、自分のサービスゲームをキープすれば勝利という状況を迎えながらその好機を逃したことに、失望していた。
「彼女は、波に乗っているときはもちろん、乗っていないときにも、相対するのが難しいプレースタイルを擁している。というのも、彼女に対してリズムをつかむことができず、彼女が最終的にはあの(鋭い)ショットを打ってくるとわかっているから、それに対処する覚悟をしておく必要があるのよ」とウォズニアッキは言った。
クビトバは、世界4位のムグルッサに対するここまでの戦績で3勝1敗とリードしており、ふたりの最後の対戦だったUSオープン4回戦でも勝利を収めている。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年の北京の大会でのペトラ・クビトバ(チェコ)
BEIJING, CHINA - OCTOBER 06: Petra Kvitova of the Czech Repubic celebrates after winning the Women's singles Quarterfinals match against Barbora Strycova of the Czech Republic on day seven of 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 6, 2017 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)
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