大会初日に1、2回戦が行われ、ベスト16が出揃う [ソニー生命カップ 第39回全国レディース]

 アマチュア女子テニスの最高峰「ソニー生命カップ 第39回全国レディーステニス大会」(11月9〜11日)が東京・昭島の昭和の森テニスセンターで開幕し、初日は1、2回戦が行われ、ベスト16が出揃った。

 この大会は47の都道府県大会を勝ち抜いた代表チーム(各都道府県大会を勝ち上がった上位3ペアで構成される)によるトーナメント戦で、全国一を目指し、各対戦は女子ダブルス3本で争われる。試合はノーアド方式2タイブレークセット、ファイナルセット10ポイントタイブレーク方式。

「皆さん、輝いてください!」と選手に力強いメッセージを送った福井烈大会運営委員長(写真◎井出秀人)

 開会式では、今大会の大会運営委員長を務める日本テニス協会常務理事の福井烈氏により、この日、スイス・ローザンヌのIOC(国際オリンピック委員会)において、日本女子テニス連盟が「女性スポーツ賞」のアジア部門で最優秀賞を表彰されたことを祝福。乳がん早期発見の啓発を目的としたピンクリボンレディース大会の取り組みなど、幅広い社会貢献活動が評価されたようだ。

福島の本田仁美/永塚清美ペア(写真◎井出秀人)

 快晴だが強風の中、各コートで1回戦から熱戦が繰り広げられた。中でも、3戦ともファイナルタイブレークまでもつれる接戦となったのが、福島対鳥取と北海道対兵庫。特に福島はD3本田仁美/永塚清美が勝利も、D2の樋口千春/草苅まゆみが敗れて1勝1敗から、D1湯澤裕美/冨谷直美の勝利で勝ち上がる劇的な幕切れだった。

 北海道はD3玉田かおり/三浦由香、D2遠藤ゆかり/金石麻由子がともに1セットダウンからの逆転勝利。D1佐々木裕子/曽根綾香はファイナルタイブレークを8-10で落とすも、勝ち上がった。北海道は、インドアコートに移って徳島との2回戦ではひとつもセットを落とさず3戦全勝でベスト16進出を決めた。

「1セット目は強風に翻弄されてバタバタしたけど、2セット目で落ち着いて対処できるようになった」という北海道のD1佐々木裕子/曽根綾香ペア(写真◎井出秀人)

 2回戦では第1シードの東京が高知を倒し、昨年優勝の神奈川が岩手を倒して勝ち上がり、千葉、茨城、栃木と関東勢が7チームのうち、5チームがベスト16入りを果たした。また、現在ジュニアでも多くの優秀な選手を生み出している東海地方4県から、愛知、岐阜、三重の3県がベスト16に進出している。

神奈川の村田めぐみ/金山愛ペア(写真◎井出秀人)

勝利を祝う愛知の山本美穂/森山亜由子ペア(写真◎井出秀人)

 九州勢では、福岡が沖縄に3連勝で2回戦突破。昨年ベスト4の熊本は静岡に2勝1敗で16強進出した。鹿児島は福島に対して1勝1敗から、D1中村美保子/沖園望の沖園がケイレンした足を引きずりながらも「気合いで」戦い抜いて勝利。3県がベスト16に進出した。

 大会2日目の11月10日(金)は9時より3回戦、続いて準々決勝が行われる予定となっている。

※トップ写真は勝利を喜ぶ茨城チーム(写真◎テニスマガジン)

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