ATPがモデルを使った「NEXT GEN ATPファイナルズ」のドロー・セレモニーについて謝罪

 男子プロテニスのオーガナイザー、ATPは、月曜日に「Next Gen ATPファイナルズ」(11月7〜11日/イタリア・ミラノ)の組み合わせを決めるため、女性のモデルを使い、やや(性的に)挑発的なやり方で、各々が入るグループ名を意味するAとBの文字を明かしていくドロー・セレモニーを行ったことについて謝罪した。

  日曜日のセレモニーは、ファンション業界におけるミラノのステイタスを際立たせるはずのものだった。

「意図したところは、世界的ファッションの首都の一角としてのミラノの豊かな遺産を(セレモニーに)統合するというものだった」と、ATPとスポンサーのレッドブルは声明文の中で説明した。「しかしながら、我々の進行の演出はセンスの悪い、受け入れ難きものになってしまった。我々はこのことを遺憾に思うとともに、間違いなく、将来このようなことが決して繰り返されることがないようにする、と約束する」。

 この謝罪の声明文に先立ち、グランドスラム大会優勝歴2回のアメリ―・モレスモー(フランス)はツイッターで、「恥ずべきこと」とコメントを流し、アンディ・マレー(イギリス)の母ジュディも「本当にひどい」と書いた。

 このセレモニーで選手たちはモデルを選ぶように頼まれ、選ばれたモデルが、その選手がプレーするのがAグループかBグループかを明らかにした。あるモデルはドレスの裾を引き上げ、右腿の上にあるAの文字を披露した。

のちにATPが謝罪することになったドロー・セレモニーの様子
MILAN, ITALY - NOVEMBER 05: (L-R) Andrey Rublev, Denis Shapovalov, Hyeon Chung, Gianluigi Quinzi, Daniil Medvedev, Jared Donaldson, Borna Coric and Karen Khachanov pose during the Next Gen ATP Final draw ceremony during the NextGen ATP Finals Launch Party on November 5, 2017 in Milan, Italy. (Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

 イタリア・テニス連盟は、ドロー・セレモニーの準備をしたのはATPだと言って、この件に関しコメントすることを拒否した。

 ランキングで21歳以下のトップ7のプレーヤーと、イタリアのワイルドカード(主催者推薦枠)の選手が、火曜日に始まるこの大会の出場権を手にした。トップシードの選手は、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)とカレン・ハチャノフ(ロシア)だ。

 出場資格を得た選手の中で最高位だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、来週にロンドンで行われる世界トップ8による「ATPファイナルズ」(11月12〜19日/イギリス・ロンドン)に集中するため、この大会を欠場した。

  なお、組み合わせ抽選の結果、グループ分けは次の通りになった。(C)AP(テニスマガジン)

グループA

アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、チョン・ヒョン(韓国)、ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)

グループB

カレン・ハチャノフ(ロシア)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)、ダニール・メドベデフ(ロシア)

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