フェデラーがデルポトロを倒し、地元バーゼルで優勝 [スイス室内]

 スイス・バーゼルで開催された「スイス室内」(ATP500/10月23~29日/賞金総額183万7425ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第4シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を6-7(5) 6-4 6-3で倒し、1968年のオープン化以降、歴代2位となる通算95度目となるタイトルを獲得した。

 過去にはボールボーイも行ったという、地元バーゼルでの8個目のトロフィーは、通算タイトル数でイワン・レンドル(アメリカ)に並び、トップのジミー・コナーズ(アメリカ)との差を14に縮めた。

 2012年、13年大会の決勝でデル ポトロに敗れた同じ舞台で、ついにリベンジに成功した。フェデラーは最終セット、1ブレークダウンから逆転し、最後は相手のリターンがアウトになると、両手を上げて勝利を祝した。

笑顔でトロフィーを掲げるフェデラー
BASEL, SWITZERLAND - OCTOBER 29: Roger Federer of Switzerland lifts the trophy as he celebrates his victory during the final match of the Swiss Indoors ATP 500 tennis tournament against of Juan Martin Del Potro of Argentina at St Jakobshalle on October 29, 2017 in Basel, Switzerland. (Photo by Harold Cunningham/Getty Images)

 第1セットは5-4リードからブレークされてタイブレークに持ち込まれ、そこでも3-0リードから6連続ポイントなどで逆転を許した。その中には、見応えのある23本のロングラリーもあった。相手のセットポイントを2度セーブしたが、3本目で失った。

 第2セットは序盤にどちらもブレークポイントがあったが、フェデラーがそのチャンスを逃すとラケットでネットコードを叩きつけ、苛立ちを隠せない場面も見られた。逆に2つのダブルフォールトでデル ポトロにブレークチャンスを与えたときは、強烈なサービスを決めて乗りきった。そして5-4からデル ポトロのサービスゲームをブレークした。

 最終セットはお互いブレークから始まる。フェデラーは最初のゲームでフォアハンドをミスしてブレークポイントとなったとき、頭を垂れてネットに両手をかけて数秒間止まるシーンも見られた。その次のポイントでバックハンドボレーをネットにかけて0-1。だが、次のゲームでフォアハンドのウィナーなどですぐに取り返して1-1とする。

 フェデラーは2-1からふたたびブレークに成功し、その後は難なくサービスゲームをキープし続け、勝利を手にした。デル ポトロとの通算対戦成績は18勝6敗としたが、ツアー決勝では2勝3敗と負け越している。

 フェデラーはこの勝利によって、今季のツアー決勝成績を7勝1敗とした。これには2週間前に優勝した上海マスターズに、オーストラリアン・オープン、ウインブルドンの2つのグランドスラムタイトルも含まれている。

 今季は、毎週ツアーを戦うという厳しいスケジュールを回避しており、10月30日に始まるパリ・マスターズの欠場も決めた。11月12日にロンドンで始まるATPファイナルズに照準を絞っている。

 世界ランク2位であるフェデラーのこの決断により、ラファエル・ナダル(スペイン)の年間1位が決定した。そのナダルは、トップシードとしてパリ・マスターズに臨む。(C)AP(テニスマガジン)

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