シングルス日本勢は3回戦で全滅、内藤と佐藤は準々決勝進出ならず [世界スーパージュニア・女子]
「大阪市長杯 世界スーパージュニアテニス」(本戦10月17~22日)は19日、悪天候のため会場を兵庫県三木市のビーンズドームに移し、女子はシングルス3回戦とダブルス2回戦が行われた。シングルスでは第4シードの内藤祐希(TEAM YONEZAWA)と第6シードの佐藤南帆(有明ジュニアテニスアカデミー)がベスト8入りをかけて、いずれも“アジア対決”に臨んだが、揃って敗退。内藤は第14シードのパク・ソヒョン(韓国)に5-7 3-6で、佐藤は第10シードのジェン・チンウェン(中国)に5-7 2-6で敗れた。
第1シードのホイットニー・オシグウェ(アメリカ)、第2シードのワン・シンユー(中国)、第3シードのリャン・エンシュオ(台湾)などは準々決勝に駒を進めている。
◇ ◇ ◇
ともに第1セットの展開が悔やまれる。内藤は2-5の劣勢から5-5に追いつきながら、5-6でのサービスゲームをふたたび落としてタイブレークに持ち込めなかった。一方、佐藤は5-3から逆転を許した。
また、相手はいずれも16歳の内藤と佐藤よりもひとつ年下の15歳。特に佐藤が対戦したジェンが印象的だった。約10日前に誕生日を終えたばかりだが、すでに大人の体格と風格で、今季はグレード1大会で準優勝するなど躍進し、IMGとの契約を持つ中国のホープだ。長い手足を生かしたハードヒッターに対し、佐藤はリードを守りきれなかった。
「相手は、打ってこられるほうが好きみたいだったので、単調にならないようにロブを混ぜたりしたんですけど、うまくいかなかった。攻めたショットも大事なところでミスになっちゃって…」
悔しさを隠せなかったが、ダブルスで気持ちを晴らすと宣言した通り、内藤と組んだダブルスは2回戦を突破。この試合は前日、雨のために中断になっていたもので、セットアップの第2セット5-5という緊迫した場面からの再開。タイブレークまでもつれたものの最終セットには持ち込ませずに、オリビア・ガデキ(オーストラリア)/バレンティナ・イワノフ(ニュージーランド)を6-4 7-6(3)で下した。
シングルスで日本の女子が3回戦までに全滅したのは4年ぶり。過去2年は連続して日本人が決勝に進出していただけに残念な結果となったが、ダブルスでは内藤/佐藤のほかにも大勢残っている。第8シードの宮本愛弓(ローズヒルテニスクラブ)/永田杏里(チェリーテニスクラブ)と坂詰姫野(山梨学院高等学校)/塩谷夏美(ひばりヶ丘新豊テニスクラブ)の日本人ペアも準々決勝に進出。シングルスで内藤を下したパクと組んだ佐藤久真莉(CSJ)も同じくベスト8に進出している。
(ライター◎山口奈緒美)
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