ガルシアが初のWTAファイナルズ出場権を獲得、コンタのモスクワ棄権による


 
 WTAの発表によれば、ジョハナ・コンタ(イギリス)が来週のクレムリン・カップ(モスクワ)出場を取り消し、これによりカロリーヌ・ガルシア(フランス)が、WTAファイナルズ出場枠の最後の1席である8番目の場所を確保した。
 
 コンタは今月の香港オープン棄権の原因となった左足の故障後、まだプレーできるまでに回復していない。

故障によりモスクワを欠場、これによりWTAファイナルズ出場を逃したジョハナ・コンタ(イギリス)。写真は9月末の北京で撮影
BEIJING, CHINA - SEPTEMBER 30: Johanna Konta of Great Britain plays tennis with kids during the event 'Tennis into Campus' during day 1 of the 2017 China Open at the China National Tennis Centre on September 30, 2017 in Beijing, China. (Photo by Etienne Oliveau/Getty Images)

  ウインブルドン準決勝に至ったあと、コンタはキャリア最高の4位にまで浮上していたが、ここ5大会はそのすべてで初戦負けを喫し、10位にまでランキングを落としていた。
 
 そんな中、ガルシアは北京と武漢で優勝を遂げ、ランキングでコンタを追い越した。
 
 コンタがモスクワ出場を取り消したことにより、ガルシアは10月22日からシンガポールで行われるシーズン末のエリート大会、WTAファイナルズへのダイレクトの出場権を手にした、2006年のアメリ―・モレスモー以来のフランス人女子プレーヤーとなった。

シーズン末のトップ8によるWTAファイナルズ出場を決めたカロリーヌ・ガルシア(フランス)
BEIJING, CHINA - OCTOBER 08: Caroline Garcia of France takes an interview after winning the Women's Singles final against Simona Halep of Romania on day nine of the 2017 China Open at the China National Tennis Centre on October 8, 2017 in Beijing, China. (Photo by Etienne Oliveau/Getty Images)

 またフォーマットが16人から8人の精鋭大会の形をとるようになった2003年以降にWTAファイナルズに出場したフランス人としては、2003年から2006年まで連続出場したモレスモーのほか、メアリー・ピアス(2003年)、マリオン・バルトリ(2007、2011年)に次ぐ4人目のフランス人ということになる。(※バルトリはダイレクトの出場権獲得ではなかった。2007年はセレナ・ウイリアムズの故障による欠場で繰り上がり。9番目の選手として待機していた2011年にはラウンドロビンでマリア・シャラポワが故障したため代役で出場)
 
 すでにWTAファイナルズ出場を決めていた、そのほかの選手は、新ナンバーワンのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、世界2位でウインブルドン・チャンピオンのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、フレンチ・オープン優勝者のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)という顔ぶれになっている。(C)AP(テニスマガジン)

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