オーストラリアン・オープン主催者、来年の大会でセレナ・ウイリアムズが復帰と公言

 オーストラリアン・オープンの主催者は、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)がタイトル防衛のため、来たる1月に復帰を果たすと予見している。
 
 大会の賞金増額を発表するため、火曜日に行った記者会見で、トーナメント・ディレクターのクレイグ・タイリーは、セレナは来年1月15日から28日までオーストラリア・メルボルンで開催されるオーストラリアン・オープンでプレーすることを予定している、と言った。

オーストラリアン・オープンのトーナメント・ディレクター、クレイグ・タイリー
MELBOURNE, AUSTRALIA - OCTOBER 10: Australian Open Tournament Director Craig Tiley speaks during the 2018 Australian Open Launch in Melbourne, Australia on October 10, 2017. Craig Tiley announced that Serena Williams will attend the tournament to protect her title. (Photo by Recep Sakar/Anadolu Agency/Getty Images)

 
 セレナは、姉ビーナスを決勝で倒した今年1月の同大会で、すでに妊娠していた。彼女は9月に女の子を出産し、アレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニアと名付けている。また以前に彼女は、2018年初めからツアーに戻るつもりだと発言していた。
 
 もしセレナが復帰するのがメルボルンでだとしたら、彼女はより多くの賞金のためにプレーすることになる。
 
 大会の賞金総額は、5000万豪ドル(約4270万米ドル)に増額され、男女のシングルス優勝者は、それぞれ昨年と比べ20%増となる400万豪ドル(約310万米ドル、換算レートにより変動)を受け取ることになる。
 
 タイリーは、セレナはタイトルを防衛するため、すでに練習を再開している、ともコメントした。
 
「セレナは戻ってくる」とタイリー。「私たちは彼女を歓迎する日を心待ちにしているし、彼女がグランドスラム大会優勝数の記録を破る旅を続けることを、楽しみにしている」と言った。
 
 セレナは、オープン化以降の記録として、シュテフィ・グラフ(ドイツ)の前記録を抜いて単独1位となる「23」のグランドスラム・シングルス・タイトルを獲得した。プロ化以前の全時代を合わせると、マーガレット・コート(オーストラリア)が最多の「24」タイトルを記録している。
 
 男子に関して言えば、タイリーは先の1月に決勝を戦ったロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)と並び、6度の全豪優勝経験を持つノバク・ジョコビッチ(セルビア)、元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)という、ともに今年故障に苦しめられていたふたりも、2018年大会でプレーすることになる、と明言した。
 
「すべてのトッププレーヤーたちと連絡をとってきた。そしてトップ100の男女がもれなくオーストラリアン・オープンに戻ってくるだろうと発表できることをうれしく思う」とタイリーは言った。
 
 2018年オーストラリアン・オープンの女子シングルスのトロフィは、ビリー ジーン・キング(アメリカ)が手渡す予定になっている。これはキングが最初の全豪優勝を遂げてから50周年記念の大会でもある。(C)AP(テニスマガジン)

 

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