悔しい2回戦敗退から一夜、日比野がダブルスで好発進 [USオープンDAY5]

「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)は第5日、日本勢はダブルスのみの登場。第16シードの日比野菜緒(LuLuLun)/アリシア・ロソルスカ(ポーランド)は、カテリナ・ボンダレンコ(ウクライナ)/リャン・チェン(中国)に6-4 6-2で快勝し、グランドスラムでは2大会ぶりに2回戦へ駒を進めた。

しかし、19歳の大坂なおみ(日清食品)と37歳のフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)の年の差ペアはワイルドカード(主催者推薦)のジュリア・ボーズラップ/ニコール・ギブズ(ともにアメリカ)に3-6 2-6で敗れた。大坂は3回戦以降のシングルスに専念する。

杉田祐一(三菱電機)/トーマス・ファビアーノ(イタリア)はアレッサンドロ・ジャンネッシ(イタリア)/フロリアン・マイヤー(ドイツ)に4-6、2-6で敗れた。

◇ ◇ ◇
前日の悔しさがまだ残る日比野が、ダブルスで好スタートを切った。1回戦の相手ペアの一人は、2008年の全豪オープンのダブルス・タイトルも持つボンダレンコという強敵だったが、今回初めてペアを組むリャンがパートナーとなれば、昨年から頻繁に組んでいる日比野/ロドルスカのダブルス力がまさっていた。
立ち上がりのボンダレンコのサービスをブレークし、自分たちのサービスは一度もブレークポイントを握られることなくそのリードを守って6-4でセットを先取。第2セットは第3ゲームでボンダレンコが3つもダブルフォールトをおかし、日比野/ロソルスカがブレークに成功した。すぐにロソルスカのサービスゲームでブレークバックを許したが、そこから4ゲームを連取した。
「私が後ろでパートナーが前のときはしっかりポイントパターンがある」と日比野。逆に言えば、ロソルスカのサービスゲームでの展開に課題が残るということで、リターンゲームに関しても「もっともっとできると思っていた。これでベストじゃないので、満足はしていない」と振り返った。

意識が向上したところに、パートナーの存在があるという。ダブルスは楽しく、シングルスの練習にもなるという理由でプレーしていた日比野。しかしロソルスカは、いわゆるダブルス・スペシャリストと呼ばれる31歳だ。今季シングルスは2大会の予選しか戦っておらず、いずれも初戦で敗れている。一方でダブルスは今季2つのツアー・タイトルを獲得し、今が自己最高の31位。日比野とは今季、グランドスラム全大会を含めて出場大会数の半分にあたる11大会をともに戦っている。2タイトルのうちひとつは、日比野と組んだ4月のモントレーだった。
「自分のスキルを上げることだけじゃなくて、彼女の立場も考えてプレーしている。ペアとしてまだ上にいけると思っているので、内容にこだわって、勝ちにもこだわっていきたい」
ダブルスにすべてを注ぐロソルスカと、そのキャリアを半分背負う覚悟で抱く日比野。このペアでのグランドスラム成績は3回戦が最高だが、今回は初シードも生かしてその先へ進みたい。
(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)
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