圧勝のナダルが4回戦でコルダの挑戦を受ける、ガストンはワウリンカを倒す金星 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦6日目は、男女シングルス3回戦と男女ダブルス2回戦が行われた。
 
 早起きしたドミニク・ティーム(オーストリア)がフィリップ・シャトリエ・コートの第1試合で第28シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4 6-3 6-1で下したかなりあと、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)もまた13回目のフレンチ・オープン制覇に向けてまた一歩前進した。

 彼の対戦相手だったステファノ・トラバグリア(イタリア)は、3回戦をプレーした5人のイタリア人選手のひとりだった。これはプロ化以降の時代において、グランドスラム大会における最多記録となる。しかし彼はクレーコートでのナダルの圧倒的なテニスの前にはほとんどなす術がなく、ナダルはわずか95分しかかけずに6-1 6-4 6-0で勝利をおさめた。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 ナダルが次に対戦するセバスチャン・コルダ(アメリカ)は、1998年オーストラリアン・オープン優勝者であるペトル・コルダ(チェコ)の20歳の息子だ。コルダとペドロ・マルチネス(スペイン)は、ともに予選を通して本戦に勝ち上がっていた。コルダはマルチネスを6-4 6-3 6-1で退け、本戦4回戦に進出した2011年のアレハンドロ・ファージャ(コロンビア)以来の予選勝者となった。

 この日もっとも大きな番狂わせは、2015年優勝者で第16シードのスタン・ワウリンカ(スイス)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したユーゴ・ガストン(フランス)に敗れた試合だった。ガストンは少ないが熱狂的な観客の声援に後押しされて競った場面で揺るがない勇気を見せ、ワウリンカを2-6 6-3 6-3 4-6 6-0で倒す金星を挙げた。

 元ジュニア世界ランク2位で20歳のガストンは次のラウンドで、第3シードのティームと対戦する。(APライター◎ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 02: Rafael Nadal of Spain celebrates after winning match point during his Men's Singles third round match against Stefano Travaglia of Italy on day six of the 2020 French Open at Roland Garros on October 02, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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