今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」（フランス・パリ／本戦9月27日～10月11日／クレーコート）の女子シングルス3回戦で、第1シードのシモナ・ハレプ（ルーマニア）が第25シードのアマンダ・アニシモワ（アメリカ）を6-0 6-1で圧倒した。

　当時17歳だったアニシモワは昨年の準々決勝で、2018年優勝者だったハレプに対して番狂わせを演じていた。しかしこの試合でのアニシモワはコントロールが不正確で、出だしからハレプに有利な形で進んだ。

　これでキャリア最高の17連勝を記録したハレプは次のラウンドで、アニシモワと同じ19歳のイガ・シフィオンテク（ポーランド）と対戦する。シフォンテクはシモーヌ・マチュー・コートの第1試合で、ワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したユージェニー・ブシャール（カナダ）を6-3 6-2で下した。彼女はここまでのところ13ゲームしか落としておらず、初出場だった昨年から2年連続の4回戦進出の過程で1セットも落としていない。

　シフォンテクは昨年の4回戦でもハレプと対戦しており、そのときは1-6 0-6で敗れていた。

フレンチ・オープン2020｜トーナメント表

　国が課した1日1000人という観客数の制限のせいでこの日も多くの試合でスタジアムは空っぽの印象を与えたが、夕方が近づき地元選手のカロリーヌ・ガルシア（フランス）の試合が佳境に入ると様相は変わった。マスクをつけたファンたちは飛び跳ねなら声を張り上げて応援し、ガルシアが第16シードのエリース・メルテンス（ベルギー）を1-6 6-4 7-5で倒す過程で一喜一憂した。

「人数は多くはないけれど、あなたたちは満員のときと同じくらいの大きな声で応援してくれました」とガルシアは観客たちに感謝の意を述べた。外のコートが嵐で中断されている間、試合はフィリップ・シャトリエ・コートの屋根を閉じて行われた。

　世界ランク45位のガルシアは次のラウンドで、第27シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ（ロシア）を6-4 7-5で破って勝ち上がった第3シードのエリナ・スビトリーナ（ウクライナ）と対戦する。（APライター◎ジョン・レスター／構成◎テニスマガジン）

※写真はカロリーヌ・ガルシア（フランス）
PARIS, FRANCE - OCTOBER 02: Caroline Garcia of France celebrates after winning match point during her Women's Singles third round match against Elise Mertens of Belgium on day six of the 2020 French Open at Roland Garros on October 02, 2020 in Paris, France. (Photo by Shaun Botterill/Getty Images)