2020-10-21

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フルタイムで働きながら創部3年目で日本リーグ出場! フクシマガリレイが提唱する仕事とテニスの両立

2017年4月に発足した実業団女子テニス部。
東京実業団対抗テニス大会3部からスタートして18年に1部優勝。
19年には全国実業団対抗テニストーナメントに準優勝で創部3年目でテニス日本リーグに出場した。
仕事をフルタイムで任されながら、テニスに打ち込む選手たちに迫る。

会社概要
フクシマガリレイ株式会社
設立:1951年12月8日
従業員数:連結2033人 単体1500人(2019年3月時点)
所在地:大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-18
事業内容:業務用冷凍冷蔵庫、冷凍冷蔵ショーケース、その他冷凍機応用機器の製造・販売・メンテナンス、店舗システム、厨房総合システムの設計・施行

フクシマガリレイテニス部のあゆみ
●2017年
・4月創部
・東京実業団対抗テニス大会(春季リーグ戦)3部女子Bブロック1位
・プレーオフを制して2部昇格
・東京実業団対抗テニス大会(秋季リーグ戦)2部女子優勝
・1部・2部入れ替え戦制して1部昇格
●2018年
・東京実業団対抗テニス大会(秋季リーグ戦)1部女子優勝
・第32回全国実業団対抗テニストーナメント5位
●2019年
・東京実業団対抗テニス大会(春季リーグ戦)1部女子準優勝
・第33回全国実業団対抗テニストーナメント準優勝/テニス日本リーグ出場権獲得
・第34回テニス日本リーグ5位(残留)


「知識をさらに増やして営業さんの役に立てるようにしたい」とデスクワーク中心に周囲をサポートする宮内

存続の危機を乗り越え
日本リーグ決勝T進出へ

 大阪に本社を置くフクシマガリレイ株式会社は2019年に福島工業から社名を変更、本社ビルを移転して新たなスタートを切った。省エネ性・温度コントロール技術にこだわった冷凍冷蔵庫を主に扱っている。その東京支社で2017年に女子テニス部が創部された。

 2017年7月5日に行われた実業団女子テニス部創部の記者会見で「スポーツ活動と仕事が健全に両立した働き方のロールモデル社員として、テニス部が働き方改革のフラッグシップとして活動する」ことを目指すと宣言。創部1年目から東京都のリーグを勝ち上がり、3年で日本リーグ出場を果たして、初の大舞台で1勝を挙げ、日本リーグ残留を果たした。一見順調な歩みに見えるが、存続の危機に面したこともあり、すべてが順調だったわけではない。

 創部当時のメンバーで現在も残っているのは山藤彩香のみ。プロ転向、転職でメンバーが減り、一時はチーム存続の危機に晒された。それでも何とかチームを持ち直し、1部リーグ優勝を果たした。


「フクシマガリレイの冷蔵庫などがお店で使われていると誇りに思えるし、充実感がある(山藤/左)」
「仕事後に2時間練習して気分がすっきり! 仕事とテニスを両立できて充実感が大きい(助川/右)」


週に2~3回2時間程度の練習
オフコートでトレーニングも導入

 その後は選手を補強して人数が揃い、念願の日本リーグに出場。2020年も新入社員が加わり現在は5人体制だが、来年はさらに2人加わって7人体制になるという。

 テニス部でも朝9時から定時の17時半まで働き、そこから年間契約しているテニスコートへ移動して1週間に2~3回2時間程度の練習を行う。今年は個々の能力を引き上げるため、スポーツ整骨院と契約してオフコートでのトレーニングや体のケアにも注力している。

日々の練習は毎日行っていない中、昨年の日本リーグでは連日試合が続き、疲労がたまった中で強豪相手に厳しい試合を強いられた。その対策を練り、充実の戦力で今年は2度目の日本リーグ出場に臨む。決勝トーナメント進出という大きな目標を掲げ、選手たちは日々の業務のあとにテニスコートで汗を流している。

山藤彩香(さんとう・あやか)
山藤彩香(さんとう・あやか)
1994年12月17日生まれ
入社:2017年
最終出身校:亜細亜大学
現所属部署:東京工事部 購買・原価管理課
得意なショット:サービスとフォアの逆クロス


入社のきっかけ:大学卒業後はテニスコーチを志望していました。でも、コーチはあとからでもできるので、社会に出て勉強しようと思い、実業団を選びました。高校時代も野田学園がテニスに力を入れ始めた当時の一期生なので、ゼロからのスタートは経験しています。会社でもやれるはずだと思って決意しました。

日本リーグ:レベルが高すぎて何もできず、悔しさが今も残っています。夢の舞台で嬉しい気持ちも大きかったですが、プロの怖さを見せつけられ、緊張で全然動けませんでした。サービスは通用したので、今年はボールの速さに慣れれば戦えると思います。


清水梨沙(しみず・りさ)
1996年9月30日生まれ
入社:2019年
最終出身校:大阪教育大学
現所属部署:東京管理部 管理グループ
得意なショット:バックハンドのストレート



入社のきっかけ:教育大学で勉強していたので教員になることをメインに考え、テニスを続けられるとは想像していませんでした。でも紹介を受けてもう少しプレーを続けたいと思い、入社しました。

キャプテン:長くチームを引っ張ってきた梅本榛奈さんが今年2月の日本リーグを最後に引退。今年5月頃に本人からキャプテンを任せたいと電話をいただき、「ハイ、やります」と即答しました。梅本さんと違い自分は決断力があるわけではないので、様々なことをみんなと相談しながら決め、違ったキャプテン像を作り上げたいです。そして昨年よりもパワーアップしたチームを見せたいです。



助川峰理(すけがわ・みねり)
1996年1月17日生まれ
入社:2018年
最終出身校:早稲田大学
現所属部署:東京営業一部 営業一課
得意なショット:サービス



入社のきっかけ:大学卒業後は家具会社に就職してテニスから少し離れていましたが、全国実業団へ出場するタイミングで人数が足りなかったために誘われました。前の職場もよかったのですが、テニスのない生活が物足りなかったので転職しました。仕事をしながら日本リーグを目指す大きなチャレンジが魅力です。
仕事:現在の仕事の知識があるわけではなかったのですが、営業部だけでなく、他部署の方も助けてくれるおかげで、仕事ができています。一つの物件を仕上げるときに必要な部材の発注を担当していますが、その取引先にも助けられるなど、仕事がとてもやりやすい環境です。


宮内梨奈(みやうち・りな)
1997年4月1日生まれ
入社:2019年
最終出身校:専修大学
現所属部署:東京営業二部 営業一課
得意なショット:ボレー



入社のきっかけ:社会人でテニスを続けるか迷っていましたが、もう少し上のステージで戦いたいと思いました。自立したかったので仕事をしつつ、テニスができる環境がよかったです。他にもテニスに打ち込める会社はありますが、弊社はテニス部のサポート体制が整っていてありがたいです

日本リーグ:実際に戦ってみて、戦えない相手ばかりではなく、1勝できました。決勝トーナメント出場も可能だと思ったので、今はそこを目指しています。一発のショットでは決めるのが難しいレベルなので、日ごろから粘り強くプレーするのが大事だと思います。


鵜飼有希(うかい・ゆき)
1998年1月6日生まれ
入社:2020年
最終出身校:東海学園大学
現所属部署:東京営業五部 営業一課
得意なショット:ストレートアタック



入社のきっかけ:テニスが好きで辞めたくない気持ちが強かったところに、このチームを紹介していただき、練習に参加させていただいてから、志望しました。このチームは皆さん意欲があって本当に強いです。先輩たちが日本リーグを戦って残留を決めてくれたので、次は決勝トーナメントを目指して、私も一緒に頑張ります。

入社1年目:今年5月までは実家で在宅勤務をしていました。テニスももちろんですが、仕事の面でも周囲に負けたくないので、毎日必死についていっています。部長や課長など周りの方が丁寧に教えてくれるので、楽しく仕事させてもらっています。


監督:棈松弘充(あべまつ・ひろみち)
※棈は本来は木へんに青。以下同

「一番大事なのは本来の仕事です。選手たちはフルタイムで働いてから練習をしています。また、競技生活はそれほど長くありません。テニスをやめた後も弊社でステップアップしてもらうのが基本ポリシーです。今年2月までキャプテンを務めていた梅本榛奈はテニス部を引退後、本来の仕事のキャリアアップとして総合職転換を目指しています。彼女のようなモデルケースを今後も増やしたいです。また、テニス部を通じて会社全体が盛り上がっているのは大変喜ばしいことです。社内はもちろん、取引先や町内会の方も応援してくれます。弊社社員の平均年齢は約34歳。若いうちからやりたいことを任せてもらえる社風です。意欲があれば海外赴任など望んだ仕事に就けるのが魅力です」


日本リーグ初戦は橋本総業ホールディングスに完敗。「個人戦では当たる可能性のない相手とできるのは楽しく、少しやり合えて自信にもなった」(助川)

Tennis Japan League
第34回テニス日本リーグ
(1stステージ2019年12月6~8日、2ndステージ2020年1月18、19日)
Team:フクシマガリレイ
部長:福島豪
監督:棈松弘充
コーチ:渡邉隼
トレーナー:赤崎愛理
マネージャー:齊木郁功馬、澤田鮎美
選手:山藤彩香、宮内梨奈、清水梨沙、助川峰理、梅本榛奈

Result
日本リーグ女子レッドブロック5位(1勝4敗)
vs橋本総業●0-3
vsエームサービス●1-2
vs日本郵政●0-3
vsノアインドアステージ●1-2
vsリコージャパン〇2-1


シングルス2勝を挙げ、チームを残留に導いた梅本。今後は総合職転換を目指し、社内での活躍も期待されている

リコージャパンを倒し残留勝ち取る

2019年12月6日、横浜国際プールでの1stステージ初戦は小堀桃子、岡村恭香らを擁する優勝候補の橋本総業ホールディングスに完敗。翌日に梅本が1勝を挙げるもエームサービスに1-2で敗れた。3日目は清水・助川ペアのダブルススーパータイブレークにもつれる接戦となるが、惜しくも敗れた。翌2020年1月18日にブルボンビーンズドームで行われた2ndステージ初戦ではノアインドアステージを相手にシングルス2連敗のあと、宮内・清水ペアが一矢報いる勝利。翌日の最終戦では日本リーグ残留を懸けてリコージャパンと対戦。梅本がシングルス2で勝利、清水・助川ペアがダブルスを制して、初出場ながら6チーム中5位で残留を決めた。

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写真◎井出秀人、BBM