クエリーがコロナ陽性にも関わらず無断でロシアを離れるプロトコル違反 [サンクトペテルブルク・オープン]
大会側によると、クエリーと彼の妻は試合開始前日に当たる日曜日に陽性と診断された。彼らはその4日前、ロシアに到着してすぐ行われた検査では陰性だった。陽性判定を受けてクエリーは大会を棄権し、彼と家族はホテルで隔離するように要請された。
主催者が説明したところによれば、クエリーは月曜日に家族を診察するため訪れた医師に対して赤ん坊の息子が寝ていると言ってドアを開けなかった。一家はその後、翌日の2度目の検査の前にホテルをあとにした。
「ホテルの防犯カメラが捉えた映像によれば、サム・クエリーは10月13日の朝5時45分に受付に何も告げることなく家族とともにホテルをあとにした。クエリーがATP(男子プロテニス協会)に告げたところによれば、彼はプライベートの飛行機で家族とともにロシアを離れた」と大会側はATPツアーからの情報を引用して説明した。
ATPは大会でのある事件の調査を行っているとしたが、クエリーの名前は挙げていなかった。
「今週のサンクトペテルブル・オープンで起きたCOVID-19に関わるあるプレーヤーの重大なプロトコル違反についての事件をATPは認識しています」とATPツアーは述べた。
「健康と安全のためのプロトコルを遵守することは、開催地の政府により設置されたガイドラインの中で大会が安全に開催されることを保証するために非常に重要なことです。プロトコル違反が大会の運営能力を危険にさらし、ツアーの残りの部分に影響を与えかねないということをプレーヤーとそのサポートチームのメンバーは心に留めておかなければなりません。ATPの行動規範に従って我々はこの問題を非常に真剣に受け止めており、現在調査が進行中です」
世界ランク49位のクエリーのスポークスマンは、この状況についてすぐにはコメントしなかった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はアメリカ・ジョージア州アトランタで開催されたエキシビション大会でのサム・クエリー(アメリカ)(Getty Images)
写真◎Getty Images
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