ズベレフが17ヵ月ぶりのタイトル獲得、オジェ アリアシムは決勝6連敗 [bett1HULKS室内]
今シーズンのズベレフは、グランドスラム大会でブレイクスルーを果たした。1月のオーストラリアン・オープンで初のグランドスラム4強入り、9月のUSオープンではドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れたものの初のグランドスラム決勝進出を果たした。だが、ズベレフはいつもその決勝のことが頭から離れなかったと語り、ケルンでは自分のプレーレベルを引き上げる原動力になったという。
「ニューヨークでの決勝は本当に辛いものだった。次の決勝がここケルンで、とにかく自分の最高のテニスを見せたかった」とズベレフは語った。
USオープンを除いて今季一度も決勝に進出できていなかったズベレフは昨年5月のジュネーブ以来となるタイトル獲得で、ツアー決勝での戦績は12勝8敗となった。
決勝でのズベレフは、最初のゲームでブレークして主導権を握った。第2セットもズベレフが3-2からブレークし、続く自身のサービスゲームで2つのブレークポイントを凌いで相手の反撃を許さなかった。
オジェ アリアシムはまだ初タイトルを獲得できておらず、この2シーズンで6度決勝を戦いすべてストレート負けを喫している。ちなみに20歳の若者が今年戦った3度の決勝は、すべて室内ハードコートの大会だった。
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの期間にモナコで一緒に練習したことで、ズベレフはオジェ アリアシムと仲よくなったという。そしてこの若者には明るい未来が訪れると直感したというズベレフは、「君はかなり近いうちに優勝トロフィーを掲げることになるよ」とその実力を称えた。
ダブルス決勝も行われ、第2シードのピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(ともにフランス)が第1シードのルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)とのトップ2シード対決を6-4 6-4で制した。
この大会はパンデミックのため特にアジアで多くの大会がキャンセルとなった中で今年のみ開催の大会としてATPツアーの暫定カレンダーに組み込まれ、市の主催で2週連続で開催される最初の大会だった。
その2つ目のケルンの大会は、日曜日の決勝の前にすでに予選が始まっている。この大会の注目選手はズベレフ、USオープン準々決勝進出者のデニス・シャポバロフ(カナダ)だ。元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス)はアキレス腱炎のために出場を辞退した。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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