ベッカーがウインブルドン優勝杯を引き渡さなかったことで告発される

写真はサウスワーク刑事法院での審理を終えたボリス・ベッカー(ドイツ/左)(Getty Images)

テニス界の偉人であるボリス・ベッカー(ドイツ)が借金返済のために売却されるはずだったウインブルドン優勝杯ふたつを引き渡さなかったことで告発され、木曜日にロンドンの裁判所に出廷した。

 2017年に破産宣告を受けた52歳のベッカー氏は、資産に関する情報開示義務に従わなかったとして罪に問われている。彼が開示命令に従わなかったと主張する新しい28件の起訴状によれば、同じくふたつのオーストラリアン・オープン優勝杯も引き渡さなかった。

 サウスワーク刑事法院での審理の間、ベッカー氏はすべての起訴項目で無罪を主張した。ベッカー氏はほかにも、銀行口座内の100万ポンド(130万ドル相当)以上と保持する不動産を隠蔽した嫌疑をかけられている。

 起訴状には、ベッカー氏が17歳のときにオールイングランド・クラブで男子シングルスの最年少チャンピオンとなった際の1985年のウインブルドン優勝杯と1989年のトロフィーがリストアップされていた。ベッカー氏は1986年にもウインブルドンで栄冠に輝き、1991年と96年にはオーストラリアン・オープンで優勝を遂げていた。

 ロンドンに住むベッカー氏は、裁判は2021年9月に始まると告げられた。もし有罪となれば、彼は刑務所で数年を過ごす可能性に直面する。
 
 ベッカー氏の弁護士を務めるジョナサン・カプラン氏は、「彼はこれらの告発に立ち向かって異議を唱え、彼に対してなされた供述に関して評判を回復したいと決意を固めています」と述べた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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