今季5勝目を目指すルブレフが初戦に勝利、モンフィスは途中棄権 [エルステ・バンク・オープン]
世界ランク8位のルブレフは11本のサービスエースを放ち、相手には一度もブレークポイントを与えなかった。
ここ2ヵ月の間にハンブルクとサンクトペテルブルクで優勝したルブレフは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのために短くなった2020年シーズンに4タイトルを獲った選手としてノバク・ジョコビッチ(セルビア)と並んでいる。
ウイーンの花形である第1シードのジョコビッチは、同胞対決となった火曜日の1回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦する。最後にこの大会に出場したのが2007年だったジョコビッチが初戦をクリアした場合、次に顔を合わせるのはボルナ・チョリッチ(クロアチア)となることが決まった。
もしジョコビッチがこの大会で2回勝てば、6度目の年間世界ナンバーワンが確定する。実現すれば、1990年代にピート・サンプラス(アメリカ)が樹立した記録と並ぶ偉業となる。
2週前のサンクトペテルブルク決勝でルブレフに敗れたチョリッチはこの日、テイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 6-4で退けた。フリッツは12本のサービスエースを決めたが、両セットとも4-4からサービスゲームをブレークされた。
ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界153位のユーリ・ロディオノフ(オーストリア)はデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-4 7-5で下す番狂わせに成功し、大会初勝利をマークした。第8シードのシャポバロフは自らのサービスの調子に苦しみ、10本のダブルフォールトを犯した。
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は第3セットのタイブレークで3本のマッチポイントを凌ぎ、ワイルドカードで出場したデニス・ノバク(オーストリア)に6-7(2) 6-4 7-6(6)で競り勝った。2018年にこの大会で優勝しているアンダーソンは、2回戦でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。カレーニョ ブスタは第7シードのガエル・モンフィス(フランス)に対して6-1 2-0とリードしているときに相手が首の故障で棄権したため、40分足らずで勝ち上がりを決めていた。
日本の錦織圭(日清食品)は月曜日の夜、つまり予定されていた前年覇者で第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)との対戦まで24時間を切ったときに肩の故障を理由に棄権した。ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とアレックス・デミノー(オーストラリア)もまた、それぞれケルンとアントワープの決勝で敗れた翌日に出場を取り消した。
健康と安全に関する対策が厳しくなる中、9000人収容のシュタットハレ・アリーナには1000人の観客が入場を許された。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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