ジョコビッチがセットポイント4本凌ぎ、チョリッチを倒して準々決勝へ [エルステ・バンク・オープン]
日曜日にこの大会で優勝を遂げることによって、ジョコビッチは1990年代にピート・サンプラス(アメリカ)が樹立した記録と並ぶ6度目の年間世界ナンバーワンを確定させることができる。ラファエル・ナダル(スペイン)が逆転するためにはジョコビッチがシーズン残りで全敗した上でナダルがパリとATPファイナルズで優勝し、さらにソフィアに参戦してポイントを追加する必要がある。
チョリッチに対する過去3試合で1セットも落としていなかったジョコビッチは第1セット4-4から2つのブレークポイントを凌ぎ、5-5からの次のサービスゲームでも1本セーブした。
18分を擁したタイブレークで、チョリッチは4つのセットポイントを掴みながらものにできなかった。そのうちひとつは自分のサービスで訪れたが、彼はフォアハンドをサイドアウトした。チョリッチはまたジョコビッチが手にした2本のセットポイントをサービスエースで凌いだが、3度目でバックハンドをアウトしてしまった。
「ボルナは素晴らしいファイターで、僕と類似したタイプのテニスをする。フォアハンドでポイントを取ろうとしながら、安定感のあるバックハンドでコーナーを突いてくる」とジョコビッチはオンコートインタビューで語った。「特に第1セット、彼は非常にいいいサービスを打っていた。彼のサーブをリターンするのは、僕にとって非常に難しかった」とジョコビッチは振り返った。彼は1回戦でも、いくつかのセットポイントに直面していた。
「今回もまた、昨日のクライノビッチとの1回戦と同じようにタイブレークが試合を決めたのだと思う」と彼は言い添えた。
第2セット1-1からチョリッチがブレークポイントでダブルフォールトを犯したあと、ジョコビッチは試合の主導権を握った。ジョコビッチは自分のサービスゲームでもはやチョリッチにチャンスを与えず、2度目のマッチポイントをものにして試合を終わらせた。
「集中力を維持し、相応しい瞬間に自分のベストテニスをすることができたことを本当にうれしく思うよ」とジョコビッチはコメントした。
ジョコビッチは金曜日の準々決勝で、ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)とラッキールーザーで本戦入りしたロレンツォ・ソネゴ(イタリア)の勝者と顔を合わせる。
同日には2回戦がもう1試合行われ、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)がパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を7-5 6-1で退けた。
第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に対して6-7(3) 6-3 6-4で挽回勝ちをおさめ、2回戦でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦するとになった。チチパスは試合を通して自分のサービスゲームをキープしたが、第1セットをタイブレークの末落としていた。この結果でチチパスは、ストルフとの対戦成績を3勝2敗と勝ち越した。
そのほかの試合では、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が欠場したアレックス・デミノー(オーストラリア)に代わってラッキールーザーとして本戦入りしたジャン・ジェイソン(台湾)を6-3 6-1で下し、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した19歳のヤニク・シンネル(イタリア)がキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-6(2) 6-3で振りきり、予選勝者のバセック・ポスピショル(カナダ)はフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)との同胞対決を7-5 7-5で制した。
2回戦では、メドベージェフがポスピショルと、シンネルは第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。
健康と安全に関する対策が厳しくなる中、9000人収容のシュタットハレ・アリーナには1000人の観客が入場を許されている。(APライター◎エリック・ウィレムセン/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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