ナダルがマッチ1000勝目、メドベージェフらベスト16が出揃う [パリ・マスターズ]
グランドスラム大会を20度制したナダルは1968年のプロオープン化以降でマッチ1000勝に至った選手として、1274勝のジミー・コナーズ(アメリカ)、1242勝のロジャー・フェデラー(スイス)、1068勝のイワン・レンドル(アメリカ)らの偉人たちに加わった。
この大会で一度も優勝したことがないナダルは3回戦で、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。トンプソンはこの日、第15シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を2-6 6-4 6-2で倒す番狂わせに成功した。
第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は相手に一度もブレークポイントを与えず、世界ランク42位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-2 6-2で下して3回戦に駒を進めた。ズベレフは8本のサービスエースを決め、最初のマッチポイントを逃さずものにした。今年3つ目のタイトルを狙うズベレフは次のラウンドで、日本の西岡良仁(ミキハウス)を6-3 6-7(5) 6-3で破って勝ち上がったアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦する。
前週のウィーンで今季トップのツアー5タイトル目を獲得した第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はラドゥ・アルボット(モルドバ)を6-1 6-2で一蹴し、2020年ツアー最多のマッチ40勝目を挙げて世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を追い抜いた。ルブレフは3回戦で、グランドスラム大会を3度制した実績を持つスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。第12シードのワウリンカはこの日、1セットダウンからトミー・ポール(アメリカ)を4-6 7-6(3) 6-2で振りきった。
そのほかの試合では、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第6シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第10シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、第16シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、予選勝者のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。
シュワルツマンがリシャール・ガスケ(フランス)7-5 6-3で、ラオニッチがピエール ユーグ・エルベール(フランス)を6-4 6-4で退け、メドベージェフはケビン・アンダーソン(南アフリカ)が第1セットのタイブレーク2-5となった時点で右脚のケガのため棄権したため勝ち上がった。シュワルツマンはパリで準決勝に進出すれば、ロンドンで行われるATPファイナルズの最後の一席を確保することができる。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を抑える目的でフランスで実施されているロックダウン(都市封鎖)のため、大会は無観客で開催されている。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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