ジョコビッチがズベレフを倒し、準決勝に世界トップ4が顔を揃える [Nitto ATPファイナルズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)

男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月15~22日/賞金総額570万ドル/室内ハードコート)のグループ東京1970のラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 7-6(4)で倒して決勝トーナメント進出を決めた。ATPファイナルズ準決勝に、世界ランク1位から4位が顔を揃えたのは2004年以来のことだ。

 世界ナンバーワンのジョコビッチは土曜日の準決勝で第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦し、2015年以来の優勝と最多記録に並ぶ6度目のタイトルを目指すことになる。

 この日のジョコビッチは無観客のO2アリーナで0-2から挽回したタイブレークを筆頭に、重要な瞬間に強力なサービスを叩き込んだ。

「ダニールに対する前の試合とは反対に、適切なタイミング適切なショットを打つことができた」とジョコビッチはストレート負けを喫したメドベージェフ戦を引き合いに出してコメントした。

 2度目のブレークポイントでズベレフがダブルフォールトを犯したことにも助けられ、ジョコビッチは出だしでブレークして2-0とリードを奪った。彼は4-2から2つのブレークポイントをセーブし、外に逃げるサービスに続いてネットに詰めながらバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めて第1セットを先取した。

 第2セットに入るとズベレフのグラウンドストロークとパワフルなサービスが威力を発揮し、ジョコビッチは苦戦を強いられた。ズベレフはタイブレークでドロップショットに追いつき、それからスマッシュを決めて2-0とリードを奪った。しかしジョコビッチはそこからの6ポイントのうち5本を取って形勢を逆転すると最初のマッチポイントで突きさすようなフォアハンドを打ち込み、ズベレフのスライスの返球が弱々しくネットにかかって試合に終止符が打たれた。

「本当に互角の勝負だった」とジョコビッチは振り返った。「タイブレークで、僕はふたたび試合を終わらせるのに必要な瞬間にいいサービスを入れることができた」。

 USオープン優勝者のティームは昨年のラウンドロビンで第3セットのタイブレークの末にジョコビッチを破り、ジョコビッチが予選リーグで敗退する原因のひとつを作っていた。

「あれは非常にスリリングな試合だった。だから今回もまた素晴らしい試合を見せられるよう願っているよ――今回は違った結末でね」

 同組のもうひとつの試合では第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 6-3で下し、8人の中で唯一3戦全勝で予選リーグを終えた。すでに1位通過を決めていたメドベージェフは準決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。

 ロンドンでATPファイナルズが開催されるのは12年目の今年までとなっており、2021年から25年まではイタリア・トリノで行われることが決まっている。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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