2021-01-22

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和製ものづくりのプライド、ヨネックスがボール市場に本格参入!

ヨネックスがボール市場に本格参入するニュースは業界を騒がせた。いよいよそのニューボールが発売となる(撮影◎井出秀人/HIDETO IDE)

「一人ひとりのお客様を意識して作る」
「みんなをあっと驚かせる、感動を与えられる新製品を開発する」

   これは日本を代表するスポーツブランドであるヨネックスのものづくりの根底にあるコンセプトだ。

    ヨネックスは1946年に新潟県三島郡(現長岡市)で米山稔が創業し、今年で75周年を迎える。木製品の製造販売からスタートし、現在もラケットは長岡市で製造する。冬の厳しい寒さを生き抜く忍耐強い地元の作業員たちによって、高品質へのこだわりは創業から70年以上経過する今でも脈々と受け継がれている。

    1969年に参入したテニス事業では、ラケット、ストリング、ウエア、シューズの分野を中心に多くのギアを手掛ける国内ブランドとして多くのユーザーから愛され、確固たる地位を築いてきた。


写真提供:ヨネックス株式会社

    今や世界のトップレベルで活躍する大坂なおみ(上写真左/日清食品)が幼少の頃からヨネックスのラケットを愛用しており、同じ女子ではアンジェリック・ケルバー(ドイツ)やベリンダ・ベンチッチ(スイス)、男子ではスタン・ワウリンカ(上写真右/スイス)や西岡良仁(日本/ミキハウス)などの世界で活躍するトッププレーヤーも使用する。冒頭に紹介した理念に基づいた、ヨネックスの高い品質と信頼の証と言えるだろう。

    そんなヨネックスが品質への高いこだわりを携えてついにボール事業に本格的に参入する。2021年1月、いよいよその発売が近づいてきた。まだ発売前だが、すでに全国の多くのテニスクラブやスクールでの採用が続々と決まっているという。では、このヨネックスのニューボールがどのようなものなのか、ここではその全貌を紹介する。


創業70年を超える老舗ブランドのヨネックスにはユーザーファーストの企業理念が脈々と受け継がれている(撮影◎井出秀人/HIDETO IDE)

  ボールの紹介の前に、まずは全世界のテニスボールの品質をチェックしているITF(国際テニス連盟)が発表しているボールの規定を見てみよう。

 ●ITFのボール規定2021年
重さ:56.0~59.4g
サイズ:直径6.50~6.86㎝
色:白色または黄色
弾み:海面0m、気温20℃、湿度60%の環境で高さ254㎝からコンクリートに落としたとき、135~147㎝の間で弾む
原材料:ウール、ナイロン、コットン、ポリエステル、天然ゴム

     現在、プロの男女ツアーの試合では、一度に使用されるボールは6個で、試合前のウォーミングアップと最初の7ゲームでニューボールに交換され、その後は9ゲームごとに交換される。プロのパワーとスピン量では、品質は高いものの耐久性がそれほど高くないボールのフェルト部分は毛羽立ち、抜けるのが早い。結果、コアゴムが表に近づいてバウンドが高くなるため、プレーレベルを保つために早めにボールが交換されるのだ。そのため、グランドスラム1大会では約5万4000個ものボールが用意されている。

  では一般のプレーヤーはどの程度で交換すればよいのだろうか。プロほどの強度はなくても、テニスボールは使えば使うほど摩耗し、空気圧も落ちていく。品質によっては、同じ時期に購入したボールでも個体差が出てくるものだ。いくつかのテニススクールの現場の声によると、耐久性に優れた種類のボールを使用しても、だいたい2カ月で交換するところが多いようだ。

  そこで、ヨネックスのニューボールである。ものづくりにこだわり続けた同社が、テニスギアの“ラストピース”とも言えるボール市場に本格参入したその覚悟は、やはり品質へのこだわりに透けて見える。

  最上位モデルの『TOUR PLATINUM』はもちろん、中間グレードの『TOUR』、耐久性に優れた『CHAMPIONSHIP』含む新登場の3機種すべてが、ITFの世界基準(ツアーの基準)を満たしているのだ。

  定期的に公式戦を戦うプレーヤーは、試合では常にニューボールを使うため、大会前の練習もなるべくそれに近い状態、品質のものを使うべきで、『TOUR PLATINUM』がそれに当たる。日々の練習には、耐久性の高い『CHAMPIONSHIP』あるいは『TOUR』がおすすめだろう。


新発売のニューボール。左から『TOUR PLATINUM』2個入缶、同4個入ペット缶、『TOUR』4個入ペット缶、『CHAMPIONSHIP』4個入ペット缶(撮影◎井出秀人/HIDETO IDE)

TOUR PLATINUM(ツアー・プラチナム)
仕様:2個入缶、4個入ペット缶
素材:フェルト/ウール+合成繊維 コア/天然ゴム
価格:オープン
原産国:タイ
ITF・JTA公認の大会球で、ヨネックス最上位モデル。フェルトにはウールを多く含み、風合いも良いトップグレードのウーブンフェルトを使用。柔らかい打球感と高いコントロール性能を生み出す

TOUR(ツアー)
仕様:4個入ペット缶
素材:フェルト/ウール+合成繊維 コア/天然ゴム
価格:オープン
原産国:タイ
中間グレードのウーブンフェルトを使用したITF公認球。世界基準の安定した品質で、柔らかい打球感と安定したコントロール性を実現する

CHAMPIONSHIP(チャンピオンシップ)
仕様:4個入ペット缶
素材:フェルト/ウール+合成繊維、コア/天然ゴム+合成ゴム
価格:オープン
原産国:タイ
高い耐久性のニードルフェルトを使用したITF公認球。クリアで軽快な打球感が特徴。フェルトが急激には減らないため、バウンド性能が変わりにくい

  ブリヂストンがテニス事業から撤退したため、次に使用するボールで迷っている方には、同工場で製造されているというこのヨネックスの新製品をぜひ試していただきたい。安心して使うことができ、ヨネックスファンには改めてその品質の良さを感じてもらえるのではないか。

 最後に実際にこのボールを実際に試した国内のテニス関係者たちの声を届ける。


 辻野隆三
元プロテニスプレーヤー
MIRAI TENNIS ACADEMY代表

“レッスン球として重宝”
「自分のアカデミーでもヨネックスのボールを使っていますが、フェルトがしっかりしていて耐久性があります。ゴムの劣化も少ないのでレッスン球として重宝しています」


藤原里華
元プロテニスプレーヤー

 “テニスの上達に適したボール”
「ボールは相手からの情報をすべて伝えてくれる情報源です。どのボールを使用しても、その情報にバラつきが少ないヨネックスのボールは、気持ちよくプレーできるとともに、テニス上達の近道にもなると思います」


吉田友佳
元プロテニスプレーヤー
Team YUKA代表

 “ボールをとらえる感覚がつかみやすい”
「Team YUKAで世界を目指す選手と共に日々使用しています。テニスはボールをとらえる感覚がとても大切な競技です。今回のヨネックス3品番はいずれもITFの公認を受けている世界基準のボールで、低年齢からプロの選手までしっかりボールをとらえる感覚を日々感じられます」

  以上、ヨネックスのニューボールについて紹介してきたが、ボールの良さや相性は実際に打ってこそ分かるもの。皆さんには実際に打って、その品質を体感してほしい。

※ヨネックスボールの製品ページはコチラから
※ヨネックスボールのプレゼント応募記事はコチラから

協力◎スポル品川大井町
パデルワンおおいまち(運営:清立商工株式会社)

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