テニススターの大坂なおみがNWSLサッカークラブに出資し共同オーナーに
スティーブ・マリク氏がウエスタン・ニューヨーク・フラッシュを買収して2017年にチームをノースカロライナに移して以降、大坂はチームで初の出資者となる。カレッジは移転以降、NWSLで2つのタイトルを獲得している。
声明文の中で大坂は、「成長過程だった私に投資してくれた女性たちが、現在の私を作り上げてくれました。彼女たちの存在なしに、私の人生が今どうであったかを考えることはできません」と述べた。
「私がノースカロライナ・カレッジに投資したのは、ただチームのオーナーになることだけではありません。それはその分野でお手本でありリーダーであり、すべての若き女性アスリートにインスピレーションを与える素晴らしい女性たちへの投資なのです。私はまた、カレッジが社会の平等や人種の多様性に関して取り組んでいるすべてのことを賞賛しています。だから私はそれをサポートし、促進していくことを非常に楽しみにしています」
NWSLチームに金銭的援助を行っている有名なテニスプレーヤーは、大坂だけではない。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)もまた、2022年に新たに参画することを予定しているロサンゼルスのクラブ(エンジェルシティFC)の共同オーナーに名を連ねている。それ以外にもプレミアリーグのリバプールFCに出資しているレブロン・ジェームズ(アメリカ)、メジャーリーグサッカー(MLS)のフィラデルフィア・ユニオンのオーナーグループの一員になったケビン・デュラント(アメリカ)のようなNBAスターなど他のアスリートたちもサッカーチームに投資している。
2020年にAP通信の選ぶ『年間最優秀女子アスリート賞』に選ばれた大坂は同年を世界ランク3位で終え、現在は2月8日に開幕するオーストラリアン・オープンの準備を進めている。23歳の大坂は2019年の同大会で優勝し、2018年と20年のUSオープンでもタイトルを獲得した実績を持っている。
大坂はまた、人種差別と警察による暴力に反対するために自らの影響力を利用したことで注目を集めた。彼女はアメリカ・ウィスコンシン州ケノーシャで黒人男性のジェイコブ・ブレイク氏が警官に銃撃された事件に抗議するためにUSオープン前哨戦の準決勝を棄権する意志を表明し、同じく抗議のために試合をボイコットしたNBAや他のスポーツのアスリートたちに合流した。USオープンの間、彼女はジョージ・フロイドさん、ブレオナ・テイラーさん、トレイボン・マーティンさんなど不当な暴行の犠牲者となった黒人たちの名前名前が書かれたマスクを着けて各試合に登場した。
「なおみの価値観は私たちのクラブと非常によく同調しているので、彼女はこのチームのオーナーにぴったりです」とカレッジのカート・ジョンソン会長は語った。
「世界的に影響力のあるアイコンによってサポートされた世界クラスの模範的で先駆的なプロアスリートたちを擁するチームは、我々のスポーツとカレッジの組織にとって重大な瞬間を迎えています」(APライター◎アン・M・ピーターソン/構成◎テニスマガジン)
The women who have invested in me growing up made me who I am today, I don’t know where I would be without them. Throughout my career I’ve always received so much love from my fellow female athletes so that’s why I am proud to share that I am now a owner of @TheNCCourage ⚽️❤️ pic.twitter.com/Iz0YcVvOqz
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) January 28, 2021
写真◎Getty Images
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