「優勝候補と見られる覚悟はできている」 フレンチ・オープン連覇に挑む19歳のシフィオンテク

ローマでは6試合でわずか1セットしか落とさなかったイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)

イタリア・ローマで自身3つ目のツアータイトルを獲得したイガ・シフィオンテク(ポーランド)が大会を振り返り、フレンチ・オープンへの意気込みを語った。決勝でカロリーナ・プリスコバ(チェコ)をダブルベーグル(6-0 6-0)で退ける圧倒的な強さだった。

「第1セット6-0でリードするのは簡単な状況ではない。自分でも大丈夫なのかな?と疑ってしまうし、相手も第2セットでよりよいプレーができるはずだから。そこから新たに試合が始まるという気持ちで臨み、それがすごくよかったと思う」

 マディソン・キーズ(アメリカ)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、コリ・ガウフ(アメリカ)と強敵を次々に退けたが、大会序盤は不安が大きかったという。

「1回戦、2回戦、準々決勝、それから大会前も簡単じゃなかった。大会を勝ち抜くカギはリラックスすることで、あまり細かいことを気にし過ぎないこと。最初は調子がでなかったけど、自分のプレーが徐々によくなっていくのを感じた。でも、それが優勝するのに十分なレベルなのかは確信が持てなかった。準々決勝でエリナ(スビトリーナ)に勝てるのかなと不安もあった。難しかったけど、周囲のサポート、私にくれるエネルギーは本当に大きなもの。おかげで厳しくても戦い続けられた。チームにすごく感謝している」

 5月30日に開幕するフレンチオープンで、前回優勝者として臨む覚悟はできているようだ。

「周りからは優勝候補と見られるのは覚悟している。それが先に分かっているから心構えができていいと思う。大事なのはこれまでと同じルーティン、同じように準備すること。すべての大会では違うストーリーが起こるし、自分の調子もやってみるまでどうなるか分からない。私は好不調の波が結構あるから、ある試合では完璧なプレーができるけど、不調でどうしたらいいのか分からないときもある。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むから厳しいとは思う。だから、まずは大会に出られることを楽しみたい。パリのコートや観客の雰囲気が好きだし、結果がどうなろうと自分にとってはいい大会になると思う」

 ローマで静かにお祝いをしてから、フレンチ・オープンに臨むという。

「ここローマで1日、2日過ごすからその間にティラミスを食べて祝いたい。ポーランドに戻ったら大変な騒ぎになるだろうから、ここにいる間に自分の時間を楽しみたい。それからまた仕事に戻る。テニスはそういう仕事だからね」

 シフィオンテクはフレンチ・オープンで、2005年から3年連続で優勝したジュスティーヌ・エナン(ベルギー)以来となる連覇に挑む。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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