シフィオンテクがグラスコートのプロツアーで初の本戦勝利、前回優勝者プリスコバは1回戦負け [イーストボーン国際]
WTAツアー公式戦の「バイキング国際イーストボーン」(WTA500/イギリス・イーストボーン/6月21~26日/賞金総額56万5530ドル/グラスコート)の女子シングルス1回戦で、第4シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が地元選手のヘザー・ワトソン(イギリス)に6-3 6-7(4) 7-5で競り勝ちグラスコート大会の本戦で初勝利を挙げた。
第3セットで一時1-4とリードされていたシフィオンテクは、そこから巻き返して勝利をもぎ取った。シフィオンテクは次のラウンドで、予選勝者のベラ・ズボナレワ(ロシア)が第2セット途中で棄権したため勝ち上がったダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する。
「私とグラスコートの間には“愛憎関係”があるの。今日は特に彼女のように経験ある選手に対して勝てたことで、自信が持てるようになるわ」とシフィオンテクはコメントした。これは2020年フレンチ・オープン優勝者の彼女にとって、プロツアーでキャリア4度目のグラスコート大会に過ぎない。
シフィオンテクは番狂わせの敗退を回避したが、ディフェンディング・チャンピオンのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)はそれができなかった。第5シードのプリスコバは1回戦で、2018年ウインブルドン準々決勝進出者で予選を勝ち上がってきたカミラ・ジョルジ(イタリア)に6-2 2-6 2-6で敗れた。
元世界ランク1位のプリスコバは2017年と19年にイーストボーンでタイトルを獲得しており、今大会でも優勝候補の一角だった。昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。
上位シード勢は第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が予選勝者のベルナルダ・ペラ(アメリカ)を6-3 6-4で下し、第2シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)はフレンチ・オープンで8強入りしたパウラ・バドーサ(スペイン)との接戦を4-6 6-1 7-6(1)で制した。
第3シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)はロラン・ギャロスと前週のベルリンで喫した1回戦負けから立ち直った様子を見せ、予選勝者のクリスティーナ・マクヘイル(アメリカ)を6-4 2-6 6-2で退けた。
2回戦ではサバレンカがアリソン・リスク(アメリカ)と、スビトリーナがエレナ・リバキナ(カザフスタン)と、アンドレスクはアネット・コンタベイト(エストニア)と顔を合わせる。
グランドスラム大会で初の準々決勝進出を果たしたフレンチ・オープン以来の試合に臨んだ17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)は最悪のスタートを克服し、第7シードのエリース・メルテンス(ベルギー)に0-6 7-6(4) 7-5で逆転勝利をおさめた。
世界24位のオンス・ジャバー(チュニジア)はマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を6-3 7-6(4)で振りきり、今季の女子ツアー最高となるマッチ29勝目をマークした。彼女は日曜日にバーミンガム決勝でカサキナを7-5 6-4で倒し、WTAツアーのシングルスでタイトルを獲得した初のアラブ人女性となった。
ジャバ―は2回戦で、第8シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-1 6-3で破って勝ち上がったエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対戦する。これはパブリウチェンコワにとって、フレンチ・オープン決勝以来の試合だった。
そのほかの試合では第6シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)、ラッキールーザーで本戦入りしたシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、予選勝者のアナスタシア・セバストワ(ラトビア)とビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)が2回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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