オーストラリアのデミノーがコロナ感染で東京オリンピック出場を断念

写真はATPカップでのアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 男子テニス世界ランク17位のアレックス・デミノー(オーストラリア)が新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と判定されたため、東京オリンピックを欠場することになった。

 オーストラリアのオリンピック代表チーム責任者を務めるイアン・チェスターマン氏は東京のメディアに対し、デミノーは自分が検査で陽性だったことを知って「打ちひしがれている」と語った。

「アレックスのことに関し、我々は本当にがっかりしています。オリンピックでオーストラリアを代表するということは、子供の頃から彼の夢だったのです」とチェスターマン氏はコメントした。

 オーストラリアで最上位の男子選手であるデミノーは、シングルスとダブルスの双方でプレーすることを予定していた。彼とダブルスのペアを組む予定だったジョン・ピアース(オーストラリア)が代表の座を維持できるかどうかについては、現状では未定となっている。

 シドニーから声明を発表したオーストラリア五輪委員会は、「アレックスは日本当局の要請に応じて96時間と72時間のPCR検査を受けたが、残念なことに両方とも陽性だった」と説明した。

「彼は練習拠点としていたスペインから、7月18日のフライトで日本に向かう予定でした。アレックスは7月5日の検査で陰性と判定されたとき以降、オーストラリア五輪代表チームの他のメンバーとは接触していません」

 チェスターマン氏によれば、デミノーはウインブルドンで陰性と判定されて戻ってきた。

「彼がウインブルドンを離れて以来、彼と物理的に接触のあった他のテニスプレーヤーがいないことは分かっています。彼以外のオーストラリア人プレーヤーの検査結果は、すべて陰性でした」

 不運な状況ではあるが、これは安全地帯を作る“バブル”のシステムが効果的に機能している証拠であるとチェスターマン氏は話した。

「我々はこのバブルを守らなければならず、アレックスはそのシステムに捕まったのです。しかしそれは、このシステムが機能していることを示しています。アレックスが参加できないことを我々は寂しく思いますが、彼は自分が我々と合流できない理由を理解しています」

 ATPツアーで5勝を挙げているデミノーは、ウインブルドン1回戦でセバスチャン・コルダ(アメリカ)に敗れていた。

 ニック・キリオス(オーストラリア)はこれに先立ち、健康の問題とオリンピック参加者への現地での厳しい規制を理由にオリンピック代表入りを辞退していた。

 オーストラリアの女子テニスチームは、世界ナンバーワンでウインブルドンで優勝を遂げたばかりのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が率いることになる。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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