錦織は準々決勝で『ゴールデンスラム』達成を目指すジョコビッチに完敗、日本勢は全滅 [東京2020]

写真は錦織圭(日清食品)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、日本の錦織圭(日清食品)は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2-6 0-6で敗れた。試合時間は1時間10分。

 オリンピックに4大会連続出場となった31歳の錦織は、2016年リオデジャネイロ五輪(ハードコート)で銅メダルを獲得。3位決定戦でラファエル・ナダル(スペイン)を6-2 6-7(1) 6-3で倒し、テニス競技でメダルを獲得した96年ぶりの日本人選手となる快挙を成し遂げた。

 この結果でジョコビッチは、錦織との対戦成績を17勝2敗とした。前回の対戦は2019年オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の準々決勝で、錦織が第2セット途中で棄権したためジョコビッチの勝利となった。錦織が最後にジョコビッチに勝ったのは2014年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の準決勝で、それ以降は16連敗となった。

 今大会での錦織は1回戦で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-4で下して2018年11月以来の対トップ10勝利を挙げたあと、2回戦でマルコス・ギロン(アメリカ)を7-6(5) 3-6 6-1で、3回戦ではイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を7-6(7) 6-0で破って8強入りを決めていた。

 ジョコビッチは準決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とジェレミー・シャルディ(フランス)の勝者と対戦する。ジョコビッチは東京で金メダルを獲得すると、『生涯ゴールデンスラム(四大大会全制覇+オリンピックの金メダル)』を達成することができる。

 さらにジョコビッチはこのオリンピックのあと、9月のUSオープンで優勝できれば、男子選手では誰も成し遂げていない『年間ゴールデンスラム(一年間に四大大会全制覇+オリンピックの金メダル)』に届く可能性もある。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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