ケニンが4回戦で15歳ガウフの歴史的進撃を阻止 [オーストラリアン・オープン]

 ケニンはガウフについて、「彼女は本当にタフなプレーヤーよ。彼女は素晴らしい2019年を送った」と称賛したが、これはケニン自身についても言えることだ。

 昨年のウインブルドンでガウフが予選を勝ち抜いて本戦に至った最年少選手となり、1回戦でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を破るなどして4回戦進出を果たしてその存在を世に知らしめる少し前、ケニンはフレンチ・オープンでセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)から金星を挙げてグランドスラム大会では自己初の4回戦進出を決めていた。

 この日の試合でのガウフのパワーは印象的だった。あるポイントで彼女がフォアハンドをネット打ち込んだとき、そのあまりの勢いに白いプラスチックのスポンサーのサインがずれてしまったほどだったのだ。

 それと同じことをケニンが真似することはできないが、その絶え間なくボールを追う能力と大胆不敵な姿勢のおかげで急成長を遂げた。彼女は2019年にツアーレベルのシングルスで最初の3つのタイトルに加えてダブルスでも2勝を挙げ、WTAランキングでは52位から12位にまで浮上した。

 彼女が次に対戦するのは、同じく準々決勝進出は初めてとなるオンス・ジャバー(チュニジア)だ。グランドスラムでは3回戦進出が最高成績だった78位のジャバーはその土曜日、第27シードのワン・チャン(中国)を7-6(4) 6-1で倒した。ワンは3回戦で、24回目のグランドスラム制覇を目指していた第8シードのセレナを下す番狂わせを演じた選手だった。

 昨年の準優勝者でウインブルドンで2度優勝した実績を持つペトラ・クビトバ(チェコ)もまた、ベスト8に駒を進めた。第7シードのクビトバは第1セットを落として第2セットでも先にブレークを許したが、そこから挽回して第22シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-7(4) 6-3 6-2で振りきった。

「最初から、コート上ですごくナーバスになっていた。気分はベストとは言い難かったわ。私はとにかく硬くなり過ぎていて、ショットは浮いてしまっていた」とクビトバは振り返った。

 最終的に彼女は問題を解決し、よりのびのびとスイングし始めて試合をコントロール下においた。

 クビトバの準々決勝の相手は、世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)だ。第18シードのアリソン・リスク(アメリカ)に6-3 1-6 6-4で競り勝った第1シードのバーティは、母国のグランドスラム大会で優勝した1970年以来のオーストラリア人になることを目指している。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はソフィア・ケニン(アメリカ/右)とコリ・ガウフ(アメリカ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 26: Coco Gauff of the United States (L) hugs Sofia Kenin of the United States at the net following their Women's Singles fourth round match on day seven of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 26, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Quinn Rooney/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles