「必ずネガティブなコメントがあり、どうしてもそこに注目してしまう」若い選手をSNSから守る必要性を訴えるフェデラー
ロジャー・フェデラー(スイス)がSNSの危険性、若い選手たちには適切なメンタルコーチングが必要だと訴えている。
「エマ・ラドゥカヌ(イギリス)の素晴らしい勝ち上がりをウインブルドンの頃から追っていた。大坂なおみ(日清食品)のこの数年間の活躍もチェックしている。素晴らしい活躍だった。しかし、彼女たちがいい気分でいられないことには心を痛めている。ストレスは大きく、特にSNSの影響は計り知れない。僕のキャリアの最初の10年はSNSがほとんど使われておらず、僕も公式ウェブサイトがひとつあったくらい。でも、その後の10年ではSNSがどこにでも溢れている。この状況に対して改革が必要だと思っている。少なくとも、今日の現状をしっかり把握しないといけない。若い世代に対してメンタル面でのコーチングがもっと必要だ。自分がキャリアを始めた頃にもしSNSがあったとしたら、どう対応していいかわからなかったと思う。コメント欄の中に10個の好意的なコメントがあると、必ず1個はネガティブなコメントがあるものだ。そしてその1個にどうしても注目してしまう。酷い状況だ。自分の気分がかなり落ち込んでいるときでも、世界中のプレスの前で話すときはある一定の態度を示さなければならない。テニス選手はプロフェッショナルでアスリートではあるけど、同時にただの人間でもあるんだ」(テニスマガジン)
1998年にウインブルドン・ジュニアを制したロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)
写真◎Getty Images
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