ルードがチチパスの代役ノリーを倒して大会初勝利、決勝トーナメント進出へ望みを繋ぐ [Nitto ATPファイナルズ]

写真は大会初勝利を挙げたキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)の大会4日目のシングルスはグリーン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-2で下して決勝トーナメント進出を決めた。

 同大会で6度目の優勝を目指しているジョコビッチは、もし実現すればロジャー・フェデラー(スイス)の持つ最多記録に並ぶことができる。

 イブニングセッションでは第8シードのルードが1セットダウンから巻き返して第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を1-6 6-3 6-4で倒し、決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。1勝1敗で並んだルードとルブレフは、ベスト4進出をかけて金曜日に直接対決することになった。

 ノリーは2018年大会チャンピオンで第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)は肘のケガで棄権を余儀なくされたため、補欠2番手として繰り上がり出場が決まった。同じく負傷により棄権した第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は、火曜日に第9シードのヤニク・シナー(イタリア)と交代していた。

 シナーは大会でプレーすることになると知らされた数時間後に初試合を勝利で飾ったが、この日のノリーも怒濤のスタートを切って同じことをやってのけるかに見えていた。

 しかしルードはゆっくりと試合の核心に戻り始め、ノリーのミスが多かった第2セットを取ってセットカウント1-1に追いついた。

 勝負を分ける瞬間は、第3セット第5ゲームで訪れた。ノリーは2本のブレークポイントをセーブしたが、3度目にダブルフォールトを犯してルードにリードを許してしまったのだ。

 ルードは3本のマッチポイントを逃したが、強力なサービスを叩き込んで最終的に初出場のATPファイナルズで記念すべき初勝利を挙げた。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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