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中国メディアがペン・シューアイからとされる声明文をリリースもWTAは信憑性に疑問を呈す

写真は2019年資生堂WTAファイナルズ深圳のドロー抽選会でのスティーブ・サイモンWTA会長兼CEO(Getty Images)


 女子プロテニスツアーの責任者は、中国の国営メディアが元政府高官を性的暴行で告発したグランドスラム大会ダブルス元チャンピオンである35歳のペン・シューアイ(中国)による前言撤回だと主張しているものの信憑性に疑問を呈した。

 WTA(女子テニス協会)の会長兼CEO(最高責任者)であるスティーブ・サイモン氏は水曜日、中国の国営放送のテレビ局『CCTV(中国中央電視台)』の国際部門であるCGTNがツイートしたペンからのものだとされている声明文は「彼女の安全と所在に関する私の懸念を膨らませたに過ぎない」と述べた。その声明の中には、ペンがサイモンに書いた電子メールの内容も含まれていたという。

 ダブルス元世界1位のペンは女子ダブルスで2013年ウインブルドンと14年フレンチ・オープンを含むツアー23勝を挙げており、シングルスでは2014年USオープンで準決勝に進出した。彼女は今月の初めにSNSを更新し、元副首相で中国共産党の政治局常任委員会のメンバーだった人物が繰り返し拒否したにも関わらず肉体関係を強要したと告発した。

 この投稿は間もなく中国の主要ソーシャルメディアであるウェイボー(中国版ツイッター)から削除され、中国の国営メディアはこの件に関するすべての報道を抑制した。サイモン氏は日曜日にこの件に関する徹底的な調査を求め、ペンが検閲されないよう要求した。この件とペンの安全については、男子プロテニス協会(ATP)の会長であるアンドレア・ガウデンツィ(イタリア)やグランドスラム大会を制した4度元世界ナンバーワンの大坂大坂なおみ(日清食品)なども懸念を表明している。

 CGTNによるペンからのものだとされる声明文の中には、彼女の主張が「真実ではない」という言及が含まれていた。

 CCTVの国際部門であるCGTNは、海外の意見に影響を与えようという目的で中国共産党が使用する数多くの宣伝ツールのひとつだ。同局はイギリスのビジネスマンや香港の書店やイギリス領事館の従業員による無理強いされた告白を放映したことで、イギリスのテレビ監査局『Ofcom』から何度も制裁を受けていた。

「私は我々が受け取った電子メールは実際に本人が書いたのか、公表されたコメントがペン・シューアイによるものなのかについて信じることができずにいます。ペン・シューアイは中国政府の元高官に対して性的暴行の告発をすることで、信じられないほどの勇気を見せました。WTAと世界中の人々は、彼女が安全だという独立した確認可能な証拠を必要としています。私はさまざな方法を介して繰り返し彼女と連絡を取ろうとしましたが、すべて徒労に終わりました」

 サイモン氏はWTAが発表した声明文の中で、「ペン・シューアイは誰かから抑圧されたり脅されたりすることなく、自由に話すことを許されるべきです。彼女が行った性的暴行の告発は尊重され、検閲されることなく完全な透明性を持って調査されなければなりません。女性の言葉は耳を傾けられ尊重されるべきなのであり、検閲されたり指令を受けたりすべきではないのです」と述べた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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