「テニスはうまくなるほど面白くなるスポーツ」と錦織がジュニアたちにアドバイス、「僕も今でも感じている」

JALのイベントに参加した錦織圭(右)と上地結衣(写真◎BBM)


 JALとオフィシャルパートナー契約を結ぶ錦織圭(日清食品)と上地結衣(三井住友銀行)が11月30日、JAL主催のイベント『楽しくテニスを始めよう! 錦織圭 × JAL special Tennis School』(会場◎GODAI亀戸)に参加した。

 イベントは2部構成で行われ、第1部は錦織によるテニスレッスン(アシスタントはGODAIのテニスコーチたち)。ジュニア約70名に対し、フォアハンド、バックハンド、ボレーなどのショットを解説したあと、錦織自身が球出しをしたり、いっしょにラリーを楽しんだ。また、スーパープレーを紹介するコーナーではジュニアを相手に、錦織がサービスやドロップショットを打ってプロの凄さを体感させ、会場を沸かせた。


「ボールをよく見て、ボールが手元に来るように足をしっかり合わせます。あとは……適当に打てばコートに入ります」と、錦織らしい言い回し。


錦織が球出ししながら指導。


 第2部では、錦織とスペシャルゲストとして上地も加わり、トークショーが行われた。

 東京2020パラリンピックで日本女子初のシングルス銀メダル、ダブルス銅メダルを獲得した上地は、「ホスト国としてパラリンピックが開催され、本来は4年に一度の大会が、(新型コロナの影響で)5年に一度になり、特別な大会になりました。私は聖火の最終点火者という貴重な経験もさせていただき、いろいろな経験が詰まった特別な一年でした」と今年を振り返った。

 錦織は、「(昨年後半に右肘を故障し)ケガがあったので思うような一年にはならなかったですが、それでもオリンピックやUSオープンで徐々にいい結果も出始め、後半はいい締めくくりができました」と今年を振り返った。

 続く、ジュニアたちが挙手して行う『質問コーナー』では、ふたりとジュニアたちのユニークなやりとりが見られた。

ジュニア「おすすめのラケットはありますか?」
錦織「ウイルソン」、上地「ダンロップ」と、それぞれが使用するブランド名を挙げ、お互いにPR合戦を繰り広げた。最後は質問したジュニアが、「僕はヘッド」とアピールして会場は笑いに包まれた。

ジュニア「得意なショットは何ですか?」
錦織「バックのダウン・ザ・ラインが好きです」
上地「バックのトップスピンをすごく練習して得意になりました」

ジュニア「サーブの打ち方を教えてください」
錦織「YouTubeでフェデラー、ズベレフ、それから国枝慎吾さんもきれいな打ち方なので見てください」

ジュニア「7歳のとき、テニスの練習はどうやっていましたか?」
錦織「僕はお父さんが休みの日に球出ししてくれたり。怒られない場所で壁打ちをしたり。ボール遊びをしていいところで友達と打ったり、素振りをしたり。やってみてください」

ジュニア「今一番感謝したい人は誰ですか?」
上地「ひとりに絞るのは本当に難しくて。直接お礼を言いたい人に少しずつ会っているところです。私たちはテニスをしている中で、ラケットなど用具を作ってくれる人、車いすを作ってくれる職人さんもいて、そういう人たちへの感謝はもちろん、あとは応援してくれている人、家族や友達……挙げ始めるとキリがないです」
錦織「まずは、生んでくれたお母さんにやさしく接することを心がけましょう。親になってわかることですが、子供の世話ってすごくたいへん。今までは気づかなかったです。お父さん、お母さんに感謝して毎日を過ごしてください。もちろん嫌いになることもあります。でも2、3日経ったらまたやさしくしてあげよう、くらいの気持ちで、子供たち頑張ってください」
ジュニア「ハイ!」

 今回のテニススクールに参加した子供たちへ錦織からメッセージ。

「テニスは最初は難しいですけど、うまくなってくればくるほど面白くなってくるスポーツ。あきらめずに頑張ってほしいです。うまくなったらもっと楽しくなるということは、僕も今でも感じていることです」


参加者のみなさんと集合写真

写真◎BBM

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎BBM

Pick up

Related

Ranking of articles