ナダルがメルボルン・パークで復帰後の初タイトルを獲得「僕にとって大きな意味を持つ」 [メルボルン・サマーセット]
2022年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「メルボルン・サマーセット」(ATP250/オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/1月4~9日/賞金総額52万1000ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、約5ヵ月ぶりのツアー復帰戦に臨んでいた第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が予選から勝ち上がってきたマキシム・クレッシー(アメリカ)を7-6(6) 6-3で下して優勝を遂げた。
慢性的な足のケガを理由に昨年8月からプレーしていなかったナダルにとって大会を通してすべてのプレーが理想通りという訳ではなかったが、ナダルはそれでも全試合でストレート勝ちをおさめていい新年のスタートを切った。
「ふたたびここにいられることを非常に幸運だと感じている。今の僕はケガによる苦しい時期を超えてカムバックしようとしているところだから、この上なくうれしいよ。コートに戻ってふたたびトロフィーを手にできたということは、僕にとって大きな意味を持つことだ」とナダルは試合後に復帰の喜びを語った。
同大会はオーストラリアン・オープンと同じメルボルン・パークを会場として開催されているため、今年最初のグランドスラム大会への準備に最適な環境でもある。
ナダルは表彰式の場で詰めかけた観客に対し、「このロッド・レーバー・アリーナは僕にとって、また皆にとってとても特別な場所だ。それは皆さん(ファン)がいるからだ。皆さんは素晴らしい観客だ。何度お礼を言っても言い足りないよ」と感謝の気持ちを述べた。
世界ランク112位のクレッシーにとって、これはキャリア初のATPツアー決勝だった。パリ生まれだが最終的にアメリカ国籍を選んだ24歳のクレッシーは、今大会を通して第2シードのライリー・オペルカ(アメリカ)、ジャウメ・ムナール(スペイン)、第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)など上位選手を次々と破って決勝まで駆け上がってきた。
なおクレッシーはドミニク・ティーム(オーストリア)が欠場を決めたことで、来たるオーストラリアン・オープンの本戦出場権を手に入れていた。(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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