パリでも崩壊のムラデノビッチ、主審のミスジャッジに激怒 [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の女子シングルス1回戦で大きなリードをフイにしてしまった崩壊についてクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)はUSオープンでのロックダウンを責め、対戦相手が第1セット失う危機から救った主審のミスジャッジについても快く思っていなかった。
第1セット5-1リードからセットポイントを掴んだにも関わらず、ムラデノビッチは最終的に5-7 3-6でラウラ・シグムンド(ドイツ)に敗れた。
セットポイントで2バウンドに気付かず相手に得点を認めたことについて、ムラデノビッチは主審のエバ・アスデラキ ムーア氏に対して激怒した。10本のラリーの末にムラデノビッチはドロップショットを放ち、シグムンドはそれを追って走るとボールをネットの向こうに返した――かに見えたが、テレビのリプレーはシグムンドのラケットに当たる前にボールが2度バウンドしていたことを映し出していた。
「あの2バウンドが見えていなかったのは、主審だけだったと思うわ」とムラデノビッチは言った。彼女はポイントが続く中で走った勢いでネットに触ってしまい、そのためポイントは自動的にシグムンドに与えられた。彼女はその場でシグムンドが2バウンドで返したことを訴えたが、主審は聞く耳を持たなかった。
「人間なら誰でもミスを犯すけど、主審が何故あれを見逃せるのか分からないわ。彼女は2度バウンドしたのを見ていなかったのよ」
「不幸なことに彼女はロラン・ギャロスで審判としての仕事を続け、私はプレーを続けることができないのよ」とムラデノビッチは続けた。
もしシグムンドが2バウンドだったことを認めていれば、ムラデノビッチにとってうれしい驚きだっただろう。その見逃された2バウンドのために誤ってシグムンドに与えられたポイントがムラデノビッチのものになっていれば、彼女は第1セットを取っていたはずなのだ。
「もし彼女が正直に言っていたら、彼女はフェアプレーの精神ですべての敬意を受けていたでしょうね」とムラデノビッチはコメントした。「でも、責任を負っているのは彼女じゃない。あの判定で焦点を当てられるべきなのは、主審だと思うわ」。
シグムンドは2バウンドしたかについて直ぐに確信できなかったと話し、自分自身では判断できなかったと説明した。
「(ムラデノビッチが)私に対して怒っているのはちょっぴり理解できるけど、彼女は審判に対して怒るべきだと思うわ。彼女には(あのあとも)多くのチャンスがあった訳だし」とシグムンドは主張した。「私はフルスピードで走っていたのよ。もしあの判定で私が『今のは2バウンドだったわ』と申告して、あとでビデオで見てそうでなかったら私は自分に腹を立てていたでしょうから」。
テニスの判定でもサッカーでの「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」のように、ビデオのリプレーを取り入れ始めるべきだとムラデノビッチは提案した。
「今日の私が経験したような悲しいシナリオを避けることができるなら、素晴らしいと思うわ」
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