パリでも崩壊のムラデノビッチ、主審のミスジャッジに激怒 [フレンチ・オープン]

 このところのムラデノビッチは、ついていなかった。彼女はUSオープン2回戦でバルバラ・グラチェワ(ロシア)に対して6-1 5-1とリードして自分のサービスゲームを迎えたにも関わらず、最終的に巻き返されて第3セット0-6で敗れた。彼女はその試合を、キャリアでもっとも辛い敗戦と呼んだ。

 そしてその4日後、彼女はティメア・バボス(ハンガリー)とのコンビでトップシードとして出場していたダブルスから除外された。同大会の新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で選手として唯一陽性だった同胞のブノワ・ペール(フランス)と一度練習をともにし、一緒にトランプをしたムラデノビッチは濃厚接触者とみなされたのだ。

 公衆衛生局はムラデノビッチが感染の危険にさらされていると言い、出場を許可されたシングルスで負けたあとに厳格な隔離を命じられてダブルスをプレーできなくなった。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

「間違いなく、ロラン・ギャロス前に私がやりたかった準備はできなかったわ。思い通りに練習できなかったから、当然ながら私の準備全体に影響を与えることになった」とムラデノビッチは明かした。「私はローマとストラスブールでプレーしたかったのに、それまでに準備を整えることができなかった」。

 USオープン期間中にジムへの出入りを禁じられただけでも問題だったが、彼女はホテルの部屋の中にこもっていることを強いられたていたのだ。

「ホテルの部屋で8日間隔離されるというのは、体に残酷な影響を与えるわ」とムラデノビッチは振り返った。「私がシングルスをプレーしていた1週目でさえ、私は隔離されて練習することができなかったのよ」。

 全体的に考えて、「素晴らしい経験ではなかったわ」と彼女は締めくくった。(APライター◎ジェローム・パグマイア&アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真はクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)
PARIS, FRANCE - SEPTEMBER 29: Kristina Mladenovic of France looks on during her Women's Singles first round match against Laura Siegemund of Germany on day three of the 2020 French Open at Roland Garros on September 29, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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