「充実したオフのおかげでいいスタートが切れそう」予選決勝進出のダニエル太郎 [オーストラリアン・オープン]

予選1回戦でアンドレア・アルナボルディ(イタリア)を6-3 6-3で退けたダニエル太郎(エイブル)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/予選1月10日~、本戦1月27~30日/ハードコート)の男子予選2回戦で、第7シードのダニエル太郎(エイブル)がジアン マルコ・モローニ(イタリア)を6-3 6-1で下して本戦入りに王手をかけた。

「凄くよかった。1回戦と同様、今日もうまくいった。序盤はリズムを掴むのに苦労した。前の試合とまったく違う展開で長いラリーが続いたから。でも、うまく対応できたと思う。相手の弱点を見つけてからは、かなりやりやすかった」

アデレードではイタリア勢を相手にいいプレーをしていた。今シーズンは調子がよさそうだ。

「イタリア人との対戦が多いね。明日もイタリア人だ。今年4人目になる。12月は凄くいいオフシーズンを過ごしたんだ。今シーズンへの準備だけでなく、精神的にもしっかり休むことができた。日本でオフを過ごしたけど、ようやく日本ですべてがオープンになり、友人と会うこともできた。それはメンタル面で本当に重要なことだったんだ。今は気持ちがフレッシュでエキサイティング。今年はいいスタートが切れそうだ」

グランドスラム大会の本戦に16度出場して過去にはノバク・ジョコビッチ(セルビア)に勝利しており、2018年にはタイトルも獲得している。それらは助けになっているのか、それともマイナスなのか。

「過去の実績や周囲の期待への対処にはこの数年苦しんできた。自分の気持ちの奥には”グランドスラムの本戦に出る実力があるのに”という思いがある。でも実際は、予選と本戦のボーダーライン上というなかなか難しい位置にいる。ランキングの関係もあり、予定を立てるのが難しくなるしね。でも今は自分がどの位置にいても、それを受け入れて現状を楽しもうとしている。そして正しいことを続けていれば、結果はついてくるものだと信じている。今は毎日欠かさずそのように意識している。現状を受け入れて、自分が向上できることは何でもやり、結果がどうなるかを見ている」

 ダニエルは予選決勝で、フアン パブロ・フィコビッチ(アルゼンチン)を7-5 7-6(5)で破って勝ち上がった第29シードのサルバトーレ・カルーゾ(イタリア)と対戦する。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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