カラツェフがツアー3勝目、決勝でマレーを圧倒「素晴らしい雰囲気だった」 [ATPシドニー]

写真はツアー3勝目を挙げたアスラン・カラツェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シドニー・テニス・クラシック」(ATP250/オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月10~15日/賞金総額52万1000ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を6-3 6-3で退け優勝を飾った。

 28歳のカラツェフがATPツアーのシングルスでタイトルを獲得したのは、昨年10月のモスクワ以来で3度目となる。34歳のマレーが2度に渡る股関節手術からカムバックしてからツアー決勝に進出したのは、キャリア46勝目を挙げた2019年10月のアントワープ以来だった。

 マレーは最初のゲームをブレークされ、ファーストサーブを入れるのに苦労して押され気味のまま3-6で第1セットを落とした。第2セットでもふたたび最初のサービスゲームを落としたマレーは数回のブレークチャンスを作ったが、それをものにすることができなかった。

 それでもマレーは今週の戦いを通し、ケガと手術を乗り越えて高いレベルに戻ってきた手応えを感じていた。彼は試合後のオンコートインタビューで「3年ぶりの決勝だ。ここに戻ってくるまでの道のりは長かったけど、君たちの助けがなければできなかった。ありがとう」と自分のコーチングチームにお礼を言い、それから母国の家族に感謝の言葉と愛を送った。

 優勝したカラツェフは表彰式でのスピーチで「まずアンディを称えたい。ここまで戻ってきて、今週素晴らしいプレーをするのに大きな努力が必要だったと思う」とマレーに敬意を表したあと、「ここに来て応援してくれた皆さんにお礼を言いたい。この難しい状況の中、素晴らしい雰囲気だった。大会を開催すること自体が難しい時期だ。皆さん、ありがとう」と観客や大会のスタッフたちに向かって話した。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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