バーティがコリンズの反撃を食い止めストレート勝利、1978年のクリス・オニール以来となる地元優勝を実現 [オーストラリアン・オープン]

写真はオーストラリアが待ち望んだ44年ぶりの地元優勝を決めて雄叫びを上げるアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第27シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)を6-3 7-6(2)で倒して地元優勝を飾った。試合時間は1時間27分。

 第1セットを落としたコリンズは第2セットの出だしにこの日最初のブレークに成功して5-1とリードを広げたが、バーティが挽回して持ち込んだタイブレークを制して決着をつけた。

 バーティがグランドスラム大会のシングルスで栄冠に輝いたのは、昨年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以来でキャリア3度目となる。同大会の同種目でオーストラリア人チャンピオンが誕生したのは、1978年のクリス・オニール(オーストラリア)以来で44年ぶりとなる。

 全豪に6年連9度目の続出場となった25歳のバーティは、2020年のベスト4がこれまでの最高成績だった。トップシードとして臨んだ昨年は、準々決勝でカロリーナ・ムチョバ(チェコ)に6-1 3-6 2-6で敗れていた。バーティは今季開幕戦のひとつだったアデレード(WTA500/ハードコート)で2年ぶりにタイトルを奪還し、この大会を迎えていた。

 この結果でバーティは、コリンズとの対戦成績を4勝1敗とした。ハードコートではアデレード(WTA500)で2度マッチアップしており、2020年の準決勝はバーティが3-6 6-1 7-6(5)で競り勝ち、昨年の2回戦ではコリンズが6-3 6-4で勝っていた。

 今大会でのバーティは1回戦で予選勝者のレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-0 6-1で、2回戦で予選勝者のルチア・ブロンゼッティ(イタリア)を6-1 6-1で、3回戦で第30シードのカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2 6-3で、4回戦でアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を6-4 6-3で、準々決勝で第21シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-2 6-0で、準決勝ではマディソン・キーズ(アメリカ)を6-1 6-3で破って決勝進出を決めていた。

 バージニア大学時代の2012年と14年にNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権でチャンピオンに輝いた実績を持つ28歳のコリンズは、昨年の夏にマッチ12連勝を飾る過程で初のツアー決勝進出を果たすと7月末のパレルモ(WTA250/クレーコート)と8月初頭のサンノゼ(WTA500/ハードコート)を立て続けに制した。敗れはしたが準優勝のコリンズは、大会後に更新される世界ランクでトップ10デビューを果たすことが確実となっている。

 同大会の同種目でアメリカ勢が決勝に勝ち上がったのは2020年のソフィア・ケニン(アメリカ)と昨年のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)に続いて3年連続だったが、2人目の女王は誕生しなかった。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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