ルブレフが苦労の末にフルカチュを倒して2週連続優勝に王手、決勝の相手は快進撃のベセリに決定 [ドバイ選手権]

写真はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月21~26日/賞金総額294万9665ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が2時間23分に渡る死闘の末に第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に3-6 7-5 7-6(5)で競り勝ち2週連続優勝に王手をかけた。

 2回戦と準々決勝に続いて今回も1セットダウンを克服して3セットの逆転勝ちをおさめたルブレフは、「この上なく幸せで、この上なく疲れている。今週にふたたび決勝に勝ち進めるとは想像していなかったからね。本当にうれしいよ」と試合後にコメントした。

 前週のマルセイユで優勝したばかりのルブレフは日程過密で肉体的に疲れているにも関わらず、また決勝に至ったことを誇りに思うと言った。疲労を隠せない彼は、「ステファノス・チチパス(ギリシャ)がどうやって2度やってのけたのか想像できなかった。彼は2年続けてマルセイユで優勝したすぐあとにドバイで決勝に進出していたからね。そんなことは不可能だと思っていたけど、今年は何とか自分がそれをやってのけた。僕は自分がどうやってそれをやってのけたのか、未だにわからないでいる。だから次に何が起こるか、とにかく見てみよう」と語った。

 第1セットを簡単に落としたあと第2セットを何とか取り返したルブレフは、最後の最後まで苦しみながらも奮闘した。一進一退で6-6まで進んでもつれ込んだ最終セットのタイブレークで、実際はアウトだった深いボールをインとコールされながらチャレンジせずに3-4とリードされたルブレフだったが、そこでも落ち着きを保つと続くポイントではストローク戦を制して6-4と挽回に成功した。フルカチュは最初のマッチポイントをサービスエースで凌いだが、ルブレフは次のポイントでアグレッシブな姿勢を貫きラリーで打ち勝ってフルカチュにフォアハンドのミスを強いた。

 勝利の瞬間に喜びを爆発させたルブレフは、信じられないといった表情で「またも第1セットを落としてのフルセットで厳しい試合だったけど、僕はとにかく戦い続けようとだけ思っていた」と話した。

 フルカチュとの相性が悪いルブレフは過去2対戦で敗れていたが、この日は苦しい場面でも踏ん張り抜くメンタルを見せて初勝利をものにした。

 試合終了時点で次の相手が誰になるか知らなかったルブレフは、決勝で当たる可能性がある第6シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と予選勝者のイリ・ベセリ(チェコ)について「ベセリは今週、素晴らしいプレーをしている。彼は世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)やロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)とツアーで敬意を受けている非常にいいプレーヤーたちを倒した。つまり彼は驚くべきテニスをプレーしているということだ。シャポ(シャポバロフ)はシャポだ。彼は素晴らしいショットを擁した驚くべき選手だよ。だからとにかく、何が起こるか見てみよう」と分析して気を引き締めた。

 シャポバロフとベセリの準決勝は3セットともタイブレークにもつれ込む大接戦となったが、最終的に6-7(7) 7-6(2) 7-6(3)で制したベセリが勝者として抜け出した。

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写真◎Getty Images

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