マレーのキャリア700勝目はお預け「メンタル的にもっとタフでなければいけない」 [ドバイ選手権]
ATPツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月21~26日/賞金総額294万9665ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのヤニク・シナー(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を7-5 6-2で下してベスト8に進出した。
勝ったシナーはオンコートインタビューで、「マレーと同じコートに立つというのは特別な感慨だよ。彼はレジェンドだ。彼はグランドスラム大会で3度優勝し、多くのタイトルを獲った。それから手術を余儀なくされ、不運な時期を過ごした。彼の闘志は信じられないほどだよ」とまずマレーに敬意を表した。
「少し緊張していた。僕はこの前の彼との対戦で負けていたからね。でも今日は自分のテニスに集中しようとして、それがうまく機能したよ。それと応援のおかげでもあるかな。僕は特に、幾つかの競った場面のあった第1セットでいいプレーをしたと思う」
試合を通してシナーはストロークでマレーを振り回し、ここぞというところでネットに出てボレーで効果的にポイントを締めくくった。昨年の同大会でも8強入りしていた20歳のシナーは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレックス・モルチャン(スロバキア)を6-3 6-2で破って勝ち上がった第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。
2017年にドバイで優勝したことがあるマレーは、ツアーレベルで700回目のマッチ勝利を目指していた。トップへの帰還の目標を心に秘め、ケガからのカムバックに挑戦し続けているマレーはトップ選手を相手に壁を崩せないでいることについて“メンタルタフネスの不足”を理由に挙げた。
「ここ6~8ヵ月が途轍もなくひどい様子にならない限り、僕はその数字(キャリア700勝)にたどり着くだろう。でも、ああ、このところのパフォーマンスに関する言い訳はないよ」とマレーは試合後の記者会見で語った。
「僕には練習コートでの時間の必要だ。自分が取り組んでいることに関して、より一貫性が必要なんだ。そしてこのところの数試合でそうだったより、メンタル的にもっとずっとタフになる必要がある」
写真◎Getty Images
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