男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten」のファイナルズ予選「日本対スウェーデン」（3月4、5日／スウェーデン・ヘルシンボリ／室内ハードコート）の第5試合で日本の綿貫陽介（フリー：単267位）がスウェーデンのエリアス・イーメル（単133位）に3-6 3-6で敗れ、スウェーデンのファイナルズ進出が決まった。試合時間は1時間10分。

　両者は今回が初対戦。2018年に初めて日本代表入りした23歳の綿貫は今回が4度目のデビスカップ出場だったが、4試合目のシングルスで初黒星を喫した。

　初日のシングルスを1勝1敗で終えたあと2日目のダブルスでマクラクラン勉（イカイ：複35位）／内山靖崇（積水化学工業：複329位）がアンドレ・ゴランソン（複68位）／イーメル（複390位）に6-2 6-7(7) 5-7で競り負けあとがなくなった日本は、ダニエル太郎（エイブル：単101位）がドラゴス ニコラエ・マダラシュ（単327位）に6-0 7-5で勝って最終試合に持ち込んでいた。

　日本は2020年の予選ラウンド（3月6、7日／兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム／室内ハードコート）でエクアドルに0勝3敗で敗れてファイナルズ進出を逃し、昨年行われたワールドグループⅠ（3月5、6日／パキスタン・イスラマバード／グラスコート）でパキスタンを4勝0敗で下してファイナルズ予選進出を決めていた。

　スウェーデンは2021年ファイナルズに出場し、グループステージ2位ながら決勝トーナメントに進出して準々決勝でロシアに0勝2敗で敗れた。

　両国は1981年にワールドグループ1回戦（神奈川県横浜市・横浜文化体育館／室内カーペットコート）で一度対戦しており、スウェーデンが5勝0敗で勝っていた。

　敗れた日本は来年のファイナルズ予選への出場権をかけて、9月に行われるワールドグループⅠの対戦に臨むことになる。

　デビスカップは2019年から、国際テニス連盟（ITF）とスペインのサッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力によって開発された新フォーマットに変更されている。

　24ヵ国がホーム&アウェー方式で争う予選ラウンドはベスト・オブ・3セットマッチで初日にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合とシングルス2試合（先に3勝したチームの勝利）で行われる。各対戦に勝利した12ヵ国が、同年のファイナルズに進出する。

※文中の世界ランクは2月28日付

ファイナルズ予選｜日本 2-3 スウェーデン

第1日｜3月4日(金)

第1試合 ○綿貫陽介（フリー：単267位）6-4 6-4 ●ドラゴス ニコラエ・マダラシュ（単327位）

第2試合 ●ダニエル太郎（エイブル：単101位）5-7 4-6 ○エリアス・イーメル（単133位）

第2日｜3月5日(土)

第3試合 ●マクラクラン勉（イカイ：複35位）／内山靖崇（積水化学工業：複329位）6-2 6-7(7) 5-7 ○アンドレ・ゴランソン（複68位）／エリアス・イーメル（複390位）

第4試合 ○ダニエル太郎（エイブル：単101位）6-0 7-5 ●ドラゴス ニコラエ・マダラシュ（単327位）

第5試合 ●綿貫陽介（フリー：単267位）3-6 3-6 ○エリアス・イーメル（単133位）