ジョコビッチがインディアンウェルズとマイアミの欠場を報告「大会でプレーする選手たちに幸運を祈る」
ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)のドローが火曜日に発表され、そこに第2シードとしてノバク・ジョコビッチ(セルビア)が入っていたことが世界各地をどよめかせた。
最近受けたBBC(英国放送協会)のインタビューでジョコビッチは新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンを接種するつもりはないと明言しており、感染状況の改善から世界各地で規制の緩和や解除が予想されているとはいえ、大会開催国であるアメリカではまだ一般入国者はワクチン接種を義務付けられていると考えられていたからだ。
24時間ニュース専門チャンネル『CNN』によれば、アメリカ合衆国民や永住者でない一般的外国人がビザを得てアメリカに入国するには、未だワクチン接種を完全に済ませていなければならないことになっている。
しかし中央ヨーロッパ時間の9日夜、ジョコビッチはツイッターを更新してインディアンウェルズとマイアミでは欠場を余儀なくされる旨を発表し、多くの人々の疑問に自ら答えた。
「僕はBNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンの出場者リストに自動的に入っていたが、アメリカに旅することはできそうもないとわかっていた。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が規制は変わることはないと裏付けたので、僕はアメリカでプレーすることができない。あれらの素晴らしい大会でプレーする選手たちに幸運を祈る」とジョコビッチは自身のツイッターを通して報告した。
これに先立ち大会は声明文を通し、「ノバク・ジョコビッチは大会のエントリーリストに入っており、そのため彼は今日はドローに組み込まれました。我々は現在彼のチームと連絡を取っています。しかしながら、彼が国に入るためにCDCの承認を得て大会に参加するつもりなのかは確認されていません。今後詳細が分かり次第、最新情報をお知らせします」と説明していた。
もしCOVID-19のワクチンを接種していないためにプレーすることが許されないなら「フレンチ・オープンとウインブルドンを含めた大会に出られなくても構わない」とジョコビッチはBBCに話し、話題を呼んでいた。彼はワクチン未接種だったため、1月のオーストラリアン・オープン出場を拒まれていた。
当初発表されたドローでは新しく世界ランク1位となったダニール・メドベージェフ(ロシア)が第1シードで同2位のジョコビッチは第2シードとなっており、1回戦をBYEで免除されたジョコビッチは2回戦でダビド・ゴファン(ベルギー)とジョーダン・トンプソン(オーストラリア)の勝者と対戦することになっていた。しかし欠場が決まったことで更新されたドローでは、ジョコビッチのいた場所に第33シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が入った。
写真◎Getty Images
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