チリのニコラス・ジャリーがドーピングで暫定的な出場停止処分

世界ランク78位(1月14日付)のニコラス・ジャリー(チリ)が、11月のデビスカップ・ファイナルズ中に薬物を使用した疑いで暫定的な出場停止処分を受けた。彼自身は、陽性判定は汚染されたマルチビタミンのせいだと主張している。

 世界アンチドーピング機関がマドリッドで採った彼の尿のサンプルの中に、禁止薬物リガンドロールとスタンゾロールが含まれていることを発見したと国際テニス連盟(ITF)は発表した。スタンゾロールはステロイドで、リガンドロールはステロイドに似た効果を生む物質だ。

 インスタグラムを更新したジャリーは、それらの薬物を知りながら摂取したことはないと主張した。彼はまた、発見された上記の物質の量は「極めて少なく」、「それがパフフォーマンスを向上させるなどの効用を提供することはない」と言い添えた。

 ジャリーはITFに協力するつもりとのことで、彼の弁護士たちはブラジルで作られたビタミンを検査に出すことを予定しているという。

 彼はこの一時的出場停止処分に異議を唱える権利を持っているが、ITFによると彼はまだアピールの手続きを行っていない。

 24歳のジャリーは昨年7月に、シングルスのランキングでキャリア最高の38位に至った。彼はここまでのキャリアでATPツアーのシングルスで1勝、同じくダブルスで2勝を挙げており、2018年フレンチ・オープンとUSオープンの男子ダブルスで準々決勝に進出した実績を持っている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年11月の「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド)でのニコラス・ジャリー(チリ)
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 19: Nicolas Jarry of Chile plays a backhand during Day 2 of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 19, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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