16歳フルビルトバが大会デビュー戦に勝利、クビトバは1回戦を途中棄権 [WTAチャールストン]

写真はマイアミ・オープンでのリンダ・フルビルトバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(WTA500/アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン/4月4~10日/賞金総額88万8636ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、16歳のリンダ・フルビルトバ(チェコ)がアナ・コニュ(クロアチア)を4-6 6-1 6-3で倒して大会デビューを勝利で飾った。試合時間は1時間49分。

 前週のマイアミ(WTA1000/ハードコート)で4回戦に進出してセンセーションを巻き起こしたフルビルトバは、今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した。彼女は昨年に同じ会場で行われたWTA250大会に出場し、2試合を勝ち上がって8強入りしていた。

 ツアー生活を始めたばかりのフルビルトバは「第1セットのことを早く忘れて戦い続け、勝つための方法を見つけようとし続けなければならない。道を見つけられてよかったわ」と試合後にコメントし、今大会のサーフェスである緑色のクレーコートについて「この緑のクレーコートは非常に特殊だわ。ハードコートからグリーンクレーへの移行のほうが、直接レッドクレーに移るよりも容易だと思う。このサーフェスは私に合っている。私はグリーンクレーでプレーするのが大好きよ」と話した。

 エリース・メルテンス(ベルギー)に勝って注目を集めたマイアミでの4回戦進出のおかげで世界ランクを大幅にアップさせてキャリア最高の188位に至ったフルビルトバは、この勝利でトップ100プレーヤーに対する4勝目をマークした。

「私はこういった試合、このような瞬間のためにハードワークを積んでいるの。今日の勝利はハードワークを積んだり信じ続けるためのモティベーションであり、私は大いに楽しんでいるわ。この美しい街の美しいスタジアムで最初の試合をプレーできたことを本当に誇りに思う」とフルヴィルトバは語った。

 このところ女子テニス界に新しい風を吹き込みつつあるエマ・ラドゥカヌ(イギリス)、コリ・ガウフ(アメリカ)、レイラ・フェルナンデス(カナダ)らに続く有望なティーンエイジャーのひとりと見なされる存在になってきたフルヴィルトバには、ブレンダ・フルヴィルトバ(チェコ)という妹がいる。15歳になったばかりのブレンダも姉と一緒に南フランスにあるパトリック・ムラトグルー氏のテニスアカデミーで練習し、ジュニア世界ランクで自己最高3位をマークした有望なテニス選手だ。

 フルビルトバは次のラウンドで、第10シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)とワン・シユ(中国)の勝者と顔を合わせる。

 この日プレーしたシード勢は第12シードのアリゼ・コルネ(フランス)、第15シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)、第16シードのジャン・シューアイ(中国)が2回戦に駒を進めたが、マグダレナ・フレッヒ(ポーランド)と対戦した第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は6-7(6) 2-3とリードされた時点で左太腿の負傷によりリタイアした。

 そのほかの試合ではアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)、エカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)、カイア・カネピ(エストニア)、イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)、アンナ・ボンダール(ハンガリー)、クレア・リュー(アメリカ)、カタリナ・ザワツカ(ウクライナ)、予選勝者のウルリカ・エイケリ(ノルウェー)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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