ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」（ATP1000／モナコ・モンテカルロ／4月10～17日／賞金総額580万2475ユーロ／クレーコート）の男子シングルス1回戦でファビオ・フォニーニ（イタリア）がアルトゥール・リンデルネック（フランス）を7-5 4-6 6-3で退け、試合後のインタビューに応じた。

まるでホームのような雰囲気だった。

「そうだね。皆も知っての通り、僕はこの近く（サンレモ／イタリア）で生まれた。多くの友人や家族、親戚が応援に来てくれる重要な大会なんだ。19歳のときから出場しているから思い入れも強い。ここに戻ってきて2回戦に進めてうれしいよ」

ミスも多く、難しい試合だったようだけど、自分のプレーに満足している？

「正直、あまり満足できない。よく言われているように初戦はいつでも難しいものだ。アメリカからここへやって来て、クレーコートシーズンで最初の大会でもある。相手も強かった。いい試合だったとは言えないし、いい感触ではなかったけど、大事なのは2回戦に進出し、もう1試合戦うチャンスを掴んだことだ」

2019年にこの大会で優勝しているが、そのレベルを取り戻すには何が必要？

「回答に困る質問だな。今、自分自身の感触は悪くない。ただ、多くの若手が力をつけて上昇している。ランキングではまだ上位でなくても、皆が素晴らしいテニスをしている。勝つのは簡単じゃない。この大会は自分にとって重要なもの。ジュニアの頃からここで練習してきたから、このテニスクラブは20年以上も前から知っている。間違いなく特別な場所だ」

次は前年覇者のステファノス・チチパス（ギリシャ）と、観客が最後に入場できた2019年の王者である君との言わば“チャンピオン対決”だ。

「僕の優勝のほうがよかったよね。ファンがたくさん来てくれたから。僕はファンの前でプレーするのが大好きだ。恐らく客席の70％をイタリア人が占めるだろう。凄く難しい試合になるだろうから、彼らの応援が必要なんだ。もう20歳の若手じゃないから、このようなビッグマッチのためにプレーしている。僕にとっては小さなプレゼントのようだ。ステファノスのような素晴らしい選手を相手に、自分がどの程度やれるのかを知りたいんだ」

ファビオ、大丈夫だ。君はまだまだ若く見えるよ！

「格好よく見える？　ありがとう！」