ワウリンカがツアー復帰を勝利で飾れずも「思っていたよりもずっとよかった!」と手応えを強調 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はスタン・ワウリンカ(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に6-3 5-7 2-6で敗れたスタン・ワウリンカ(スイス)が、13ヵ月ぶりのATPツアー復帰戦の感触を語った。

 ケガと手術のため昨年3月からツアー大会でプレーしていなかったワウリンカは世界ランクを235位にまで落としていたため、今回はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した。

「予想していたよりもずっとよかった。身体の調子はずっとよくなってきていると思う。自分が望んでいるレベルにはまだほど遠いけど、正しい方向に向かって進んでいると思う」とワウリンカは3セットで敗れたあとにコメントした。

「今日はポジティブな試合だったと思う。厳しい敗戦だったけど、今日のプレーぶりには満足しているよ」

 2週間前にチャレンジャー大会で足慣らしはしていたものの、ツアーレベルの大会では1年以上プレーしていなかったワウリンカは、これから体調とテニスを以前のレベルに引き上げていこうとしてる。

「ここにやって来たとき、肉体的にもテニス的にもまだ準備が整っていないことはわかっていたよ。2週間前にマルベーリャのチャレンジャー大会で数試合プレーしたかった。そして今、レベルを上げていくためにここでトッププレーヤーたちと練習している」と話したワウリンカは、モンテカルロを居住地としているトップ選手が多く、皆が早めに現地入りすることからここで大会前にいい練習ができたことをとりわけ喜んでいた。

「でも、いきなり自分が望むようにプレーできると期待してはいなかった。難しいだろうことはわかっていたよ。言ったように、今日は予想していたよりもずっといいプレーができた。肉体的にもテニス的にも(数週間前と比べて)よりよいプレーをしているし、フィーリングもよくなってきている。また終盤に状況が難しくなっていった中で踏ん張り、集中し続けるために多くのメンタル的なエネルギーを費やした。でも繰り返すけど、僕は今日の出来には満足しているんだ」

 ワウリンカは繰り返し、「思っていたよりずっとよかった。肉体的にもメンタル的にも準備万端でないことはわかっていた。ここに来る前にはあまりプレーしていなかったからね」と強調した。

「やや性急過ぎるタイミングで大会に戻る目標を立てたから、これから追いついていかないといけない。でもマルベーリャとここでプレーするんだと知っていること、世界最高峰の選手たちと練習できるということ、彼ら相手にプレーすること、長く焦がれていた感動をふたたび見つけ出すことは、精神的に凄く重要だった」

 モンテカルロ後のことを決めずにここに来たというワウリンカは今、来たるシーズンにどのように取り組むかについてチームと話し合っているところだと明かした。今のところ次の大会がどこになるか知らないというが、ワウリンカはふたたび大きな舞台で戦える喜びを隠さなかった。

「僕は1年以上も、このような大会のコートに立てるようになるためにリハビリをしてきた。観客で溢れた素晴らしい雰囲気と感動のある、そしてまたストレスとともにスリルを感じることのできるこのような大会で戦うためにね。これらすべては、僕がテニスをプレーする理由なんだ。そして今日、本当に楽しかった!」

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写真◎Getty Images

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